2. 「オルカン」と「S&P500」どこに、どのくらい投資している?
リターンの差は、それぞれのファンドが「どこに、どのくらい」投資しているかの違いから生まれます。
2.1 「オルカン」の特徴
「これ1本で世界中に投資できる」のが最大の武器です。
- 投資範囲: 日本を含む先進国・新興国の約2500銘柄。
- 国別比率: アメリカ(63.4%)、日本(4.8%)、イギリス(3.2%)など。
- コスト: 信託報酬 年率0.05775%以内と極めて低水準。
- 強み: 国ごとの成長に合わせて運用会社が自動で比率を変えてくれるため、「次に伸びる国」を自分で予想する必要がありません。
2.2 「S&P500」の特徴
米国市場の精鋭500社に絞り込むことで、高い成長力を享受します。
- 投資範囲: 米国の主要産業を牽引する優良企業約500社。
- 主要銘柄: NVIDIA(7.7%)、Apple(6.8%)、Microsoft(6.1%)など。
- コスト: 信託報酬 年率0.08140%以内。
- 強み: 世界をリードするハイテク企業の比重が高く、米国の景気が良い局面では爆発的なリターンが期待できます。
3. まとめ
オルカンとS&P500、どちらがリターンが良かったか?は、「いつからいつまでの運用成績を切り取るか」で答えが違ってきます。
設定来から2026年1月末までのパフォーマンスを振り返れば、確かに軍配はS&P500に上がりました。しかし、これはあくまで「過去の通過点」に過ぎません。
私たちが最も避けるべきは、目先の数字に一喜一憂し、隣の芝生が青く見えるたびに右往左往して「乗り換え」を繰り返すことです。
資産形成のゴールは、当落予想を当てることではなく、市場に居続けることです。
自分が信じて選んだ航路を、淡々と進むこと。ドルコスト平均法を味方につけていれば、価格が上がれば資産増を喜び、下がれば「安く買えるチャンス」として積み増す。このタフなマインドセットこそが、どんな局面も着実な資産形成へと変えていく唯一の武器になります。
【投資に関するご注意】 本記事は、特定の銘柄の勧誘や売買の推奨を目的としたものではありません。投資には元本を割り込むリスクがあります。投資に関する最終的な判断は、必ずご自身の責任において行われるようお願いいたします。
参考資料
著者
LIMO編集部銀行出身者チームは株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、メガバンクや地方銀行などの大手金融機関にて、資産運用相談や融資業務の経験を積んだ「元銀行員」の編集者が中心となり構成されている、金融専門のライティングチームです。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍しています。
LIMO編集部銀行出身者チームには株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子、株式会社三菱UFJ銀行出身の中本智恵、株式会社第四銀行(現:株式会社第四北越銀行)出身の石津大希など、資産運用アドバイザーとしての実務経験を有する編集者が在籍しており、各編集者がファイナンシャル・プランナー(FP)として、シニア層から富裕層まで幅広い層の相談に対応してきた点が強みです。
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監修者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
元銀行員/一種外務員資格(証券外務員一種)/LIMOマネー編集部金融ライター
一種外務員資格(証券外務員一種)。大学卒業後、株式会社三菱UFJ銀行に入社。三井住友信託銀行に転職後、資産運用アドバイザー業務に約10年間従事。
現役世代からシニア層、富裕層と幅広い個人顧客に対し、資産運用コンサルティングを行う。
<主な専門領域>
投資信託、ファンドラップ、外貨預金、生命保険、医療保険、住宅ローン、事業性ローン、贈与、相続、遺言信託、不動産など、多岐にわたる金融サービスと承継対策をワンストップで提案。特に、長期的な資産形成や富裕層向けのウェルスマネジメント、シニア世代への承継・相続の分野で豊富な知識と実績を持ち、表彰歴多数。
現在は、株式会社モニクルリサーチが運営する【くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」】のマネー編集部にて企画・執筆・編集・監修を幅広く担当。
厚生年金保険と国民年金保険(老齢年金・障害年金・遺族年金)、年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、資産運用を専門とする。
NISA、iDeCo、住宅ローン、カードローンなどの国民生活に直結する金融情報を始め、FX、株式投資、金(ゴールド)などの投資経験をいかし仕組みやリスクなどを分かりやすく解説。Yahoo!ニュース経済カテゴリでアクセスランキング1位を多数達成【2026年2月更新】