2. インフレ時代に「コスト横ばい」の理由は「費用コントロールに成功」
なぜこれほど利益が伸びたのでしょうか?泉田氏がその「秘密」として指摘したのが、「販売費及び一般管理費(販管費)」のコントロールです。
決算資料によると、売上高が伸びているにもかかわらず、販管費(人件費や広告宣伝費など)は前年同期とほぼ同額の201億円で横ばいに推移しています 。
泉田氏はこれについて、「今は人手不足や賃上げで人件費が高騰している時代。普通ならコストは上がるはず」と前置きした上で、この現象を「DX(デジタルトランスフォーメーション)投資の成果」ではないかと分析しています。
- セルフレジの導入
- ネット注文(お席で注文)の活用
これらを進めることで、少ない人数でも増えた客数に対応できる「高効率な店舗運営」を実現している点が、今回の好決算の大きな要因であると解説しました。
3. 客数も単価もアップさせる「価格のグラデーション戦略」
もう一つ、泉田氏が「上手い」と唸ったのが、モスバーガーの商品戦略です。
多くの外食チェーンが単純な値上げで客数を減らしてしまう中、モスバーガーは「客数(+6.0%)」と「客単価(+3.3%)」の両方を伸ばしています 。
その背景にあるのが「価格のグラデーション戦略」です。
- レギュラー: 定番の安心感ある商品
- プレミアム: ちょっと贅沢な商品
- 超プレミアム: 「新とびきり」シリーズのような高付加価値商品
このように価格帯に幅(グラデーション)を持たせることで、いつもの味を求めるファンも、新しい贅沢を楽しみたい層も取りこぼさずに獲得できていると泉田氏は分析します。

