2. 資産運用の「出口戦略」を考えることも重要
老後の資産運用では、資産を「増やす」ことだけでなく、「どう使うか」という出口戦略が極めて重要です。現役時代は積み立てや運用に重点を置きますが、リタイア後は計画的に資産を取り崩しながら、残りの人生を豊かに過ごすことが求められます。
出口戦略で重要なのは、取り崩しのペース配分です。平均寿命が延びる中、早期に資産を使い切ってしまうリスクと、過度に節約して生活の質を下げてしまうリスクの両方を考慮する必要があります。
一般的には、年間の取り崩し額を保有資産の3~4%程度に抑えることで、資産を長期的に維持しやすくなるとされています。
また、リタイア後も一定のリスク資産を保有し続けることで、インフレに対抗しながら資産寿命を延ばす方法もあります。ただし、高齢になるほど株式などのリスク資産の比率を下げ、債券や預金など安定的な資産の割合を増やすのが一般的です。
さらに、医療費や介護費用など、予期せぬ大きな出費に備えた緊急資金を確保しておくことも欠かせません。資産全体のバランスを定期的に見直しながら、自分らしい老後生活を実現する出口戦略を立てましょう。
著者
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)
厚生労働省や保険業界・不動産業界での勤務を通じて、社会保険や保険、不動産投資の実務を担当。FP1級と社会保険労務士資格を活かして、多くの家庭の家計見直しや資産運用に関するアドバイスを行っている。金融メディアを中心に、これまで1000記事以上の執筆実績あり。保有資格は1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、社会保険労務士、行政書士、宅地建物取引主任士など。合同会社柴田人事労務オフィス代表社員。
監修者
マネー編集部社会保障班は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、厚生労働省や官公庁の公開情報等をもとに社会保障制度や社会福祉、公的扶助、保険医療などをテーマに関する記事を執筆・編集・公開している。
マネー編集部社会保障班は、地方自治体職員出身の太田彩子、日本生命保険相互会社出身の村岸理美、株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子など、豊富な経験と知識を有した編集者で構成されている。表彰歴多数の編集者も複数在籍。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務や、国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担った実務経験者も在籍している。
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍。(最新更新日:2025年8月26日)