3. 【子ども・子育て支援金】「実質負担ゼロ」と「免除」の仕組み
政府は「実質的な追加負担は生じない」と説明しています。
これは、医療や介護の無駄を省く改革(歳出改革)を行い、本来なら増えるはずだった保険料の伸びを抑え、その「浮いた分」で支援金を賄うという理屈です。しかし、私たちの給与明細上では、しっかりと支援金の金額が天引きされます。「他の保険料が安くなった(上がらなかった)」ことは目に見えにくいため、感覚としては負担増と感じられるかもしれません。
なお、子育て世帯への配慮として、会社員の方が産休・育休を取得している間は、現行の社会保険料と同様に支援金の支払いも免除されます。
今回紹介の「子ども・子育て支援金」は4月から制度は動きますが、会社員の方は「5月の給与明細」で実際の金額を確認してみましょう。数百円程度の負担増ですが、社会全体で子育てを支えるための重要な一歩となります。
参考資料
村岸 理美
執筆者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)/CFP®/J-FLEC認定アドバイザー
CFP®認定者/1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)/J-FLEC認定講師
早稲田大学卒業後、日本生命保険相互会社に入社し、生命保険・損害保険の実務および社内教育部署にて教材制作・研修企画に長年従事。ファイナンシャルプランナーとして独立後は公正中立な立場から家計相談・ライフプラン設計などの相談実績を持つ。マネースクール講師としても活動し、社会保障、リタイアメントマネジメント、NISA、iDeCoを含む資産運用など、お金に関する幅広い分野で「お金の先生」として活動。特に公的年金制度の仕組み、老齢年金、障害年金、遺族年金といった厚生労働省管轄の社会保障分野に深い知見を持つ。
現在、株式会社モニクルリサーチのLIMOマネー編集部にて、厚生労働省、金融庁、総務省、デジタル庁、財務省(国税庁)といった官公庁の一次情報をもとに、信頼性の高い記事の企画・執筆・編集・監修を担当。J-FLEC(金融経済教育推進機構)認定講師として、企業や学校への金融教育の普及にも尽力している。(2026年1月9日更新)