2026年(令和8年)4月から、「子ども・子育て支援金」制度がスタートします。「支援金」という名称ですが、給付金のようにもらえるお金ではなく、少子化対策の財源として私たちが「支払うお金」のこと。
「いくら引かれるのか」「いつから引かれるのか」。給与明細を見る前に知っておきたいポイントを、最新の試算をもとに3つに整理しました。
1. 【子ども・子育て支援金】給与手取りはどう変わる?給料明細に表示されるのはいつから?
給料明細に表示されるのはいつから?2/6
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この支援金は、現在加入している「医療保険料(健康保険料など)」に上乗せして徴収されます。制度自体は4月から始まりますが、多くの企業の給与計算では社会保険料を「翌月徴収(4月分を5月に引く)」としています。そのため、会社員の方の給与明細に反映されるのは、4月ではなく「5月の給与」からとなるケースが大半です。
※自営業(国民健康保険)の方は、自治体から届く納付通知書(通常6月頃到着)で確認することになります。
2. 【子ども・子育て支援金】保険ごと異なる「国保加入で年収300万円」負担額はいくら?
もっとも気になる金額について、政府の試算データをもとに紹介します。収入や加入する保険によって異なります。
2.1 会社員・公務員など(被用者保険)
給与と賞与を合わせた年収に対し、支援金率(0.23%)を掛け、それを会社と折半した金額が自己負担となります。以下は会社と折半した後の「実際に給与から引かれる月額(自己負担額)」の目安です。
- 年収400万円:月額384円
- 年収600万円:月額575円
- 年収800万円:月額767円
2.2 自営業・フリーランス(国民健康保険)
世帯主の所得等に応じて決まります。夫婦と子(高校生以下)の世帯での主なモデル試算は以下の通りです。
- 年収200万円:月額400円
- 年収250万円:月額550円
- 年収300万円:月額650円
2.3 後期高齢者医療制度(75歳以上など)
年金収入のみの単身世帯の主なモデル試算をみていきましょう。
- 年収80万〜150万円:月額50円
- 年収175万円:月額100円
- 年収200万円:月額200円
※実際の金額は自治体や広域連合の条例により決定されます。
3. 【子ども・子育て支援金】「実質負担ゼロ」と「免除」の仕組み
政府は「実質的な追加負担は生じない」と説明しています。
これは、医療や介護の無駄を省く改革(歳出改革)を行い、本来なら増えるはずだった保険料の伸びを抑え、その「浮いた分」で支援金を賄うという理屈です。しかし、私たちの給与明細上では、しっかりと支援金の金額が天引きされます。「他の保険料が安くなった(上がらなかった)」ことは目に見えにくいため、感覚としては負担増と感じられるかもしれません。
なお、子育て世帯への配慮として、会社員の方が産休・育休を取得している間は、現行の社会保険料と同様に支援金の支払いも免除されます。
今回紹介の「子ども・子育て支援金」は4月から制度は動きますが、会社員の方は「5月の給与明細」で実際の金額を確認してみましょう。数百円程度の負担増ですが、社会全体で子育てを支えるための重要な一歩となります。
参考資料
村岸 理美