かねてより交際していた15歳年上の一般男性と5月1日に入籍したことを、自身のSNSで発表した元AKB48の高橋みなみさん。純白のウェディングドレスを着てお相手の男性と写った2ショットを公開するなど、幸せそうな様子に多くのファンが祝福を送っていました。

その一方で話題になったのが、入籍報告時に公開された写真。「だんな」と書かれたTシャツを着たお相手男性と、「よめ」と書かれたTシャツを着た高橋さんが写っています。このTシャツはメディアでも取り上げられました。この「よめ」Tシャツに、筆者は思うことがあります。

現代では嫌う人もいる「嫁」という呼称

「嫁」という呼び方には、戦前の家制度を感じさせるものがあります。家制度はもともと武士階層の家父長的な家のあり方を踏襲しているもの。生家ではない他人の家に嫁ぎ、男の子を生み育て、家を絶やさないようにするのが嫁の役割でした。

そうした経緯もあり、現代女性からすると「嫁」という言葉には、どうしても戸籍上の「妻」とは異なり、「夫との夫婦関係が対等ではなく、夫や子ども、夫の親に人生を捧げる」といったイメージがつきまといます。

そのため、現代では呼称としての「嫁」に反対する人は少なくありません。「夫と結婚したのであって、『夫の家』や『夫の親』と結婚したわけではない」「嫁という言葉には“夫のもの”と、まるで所有されている感じが強い」という意見は多く見受けられます。

実際に筆者の周りを見てみると、夫婦共働きの男性は奥さんのことを「妻」と呼び、専業主婦の奥さんを持つ男性は「嫁」と呼んでいる傾向があります。「嫁」の役割はその夫が行わないすべての家事育児であり、「妻」の役割は夫と分担して行う仕事と家事育児(実際には仕事とすべての家事育児を担っている妻は少なくありませんが)というのが実態のようにも感じます。

「嫁」と「愛され女子」に共通するのは”選ばれたい願望”?