そうして、改めて自分と向き合うことになりました。営業に必要なコミュニケーションスキルに欠ける筆者。周囲には、自分にはできないどころか、まず思いつきもしないコミュニケーションをごく自然にできる人が大勢います。

「自分の苦手なこと」が分かったことで、逆に「これならできる」と思うものも見つかりました。長所と短所は裏返しでもありますから、短所を知ることは、長所を知ることでもあるのです。欠点を把握したおかげで、「何を止め、何をすべきか」という道筋を決めることができました。

良くない時期は「捉え方次第」

良くないことばかり起こる時期に考えたいのは、「捉え方次第で変えられる」ということです。事実は、ただ起きているだけ。そこに意味付けをするのは、自分自身です。事実に対する捉え方は、自分次第で変えられるのですね。

むりやり良い意味に捉えようとしたり、良くない時期に突っ走る必要はありません。オンがあればオフもあり、走る時期もあれば休む時期もあるのが、人間というものです。

良くない時期だからと逃げるのではなく、その場にいながら観察してみる。そうすれば自分が見えてくるのではないでしょうか。良くない時期に分かった自分の弱点や欠点を見つめ、対処していけば、それまでよりも自分らしい日々が過ごせることでしょう。

宮野 茉莉子