3.1 社会保険加入で将来の年金や保障が手厚くなる

社会保険加入のメリット6/6

社会保険加入のメリット

出所:厚生労働省「社会保険の加入対象の拡大について」

社会保険に加入すると、将来受け取る老齢年金の額が増えるだけでなく、障害年金や遺族年金といった保障内容も充実します。

例えば、国民年金だけに40年間加入した場合の老齢基礎年金は年間約80万円ですが、厚生年金に20年間加入すれば、基礎年金に上乗せされて年額約92万円程度を受け取れると試算されています。

3.2 万が一の際に役立つ「傷病手当金」とは

会社の社会保険に加入している場合、病気やケガが原因で4日以上仕事を休むことになると、傷病手当金として給与の一部が保障されます。

国民健康保険にはこの種の制度がないため、これは社会保険に加入する大きな利点の一つです。

3.3 働き方に影響する「106万円の壁」の見直し動向

パートやアルバイトとして働く人々の間で意識される「106万円の壁」ですが、これには月額賃金8万8000円以上という加入要件も含まれており、今後の見直しが検討されています。

制度が改正されれば、労働時間を細かく調整することなく、より柔軟な働き方を選びやすくなるかもしれません。

4. 働き方の変化と年金の未来

この記事では、厚生年金の受給額の実態と、社会の働き方の変化が年金制度に与える影響について解説しました。

最新の統計データによると、厚生年金の平均受給月額は15万円台であり、月20万円以上を受け取っている人は全体の約2割に満たないのが現状です。

また、第3号被保険者の減少や共働き世帯の一般化といった就業構造の変化は、年金制度そのもののあり方にも影響を及ぼしています。

今後は社会保険の適用範囲が拡大し、短時間勤務やパートで働く人々にとっても、将来の年金や保障をより手厚くする選択肢が広がっていく見込みです。

ご自身の現在の働き方や年金の加入状況を一度確認し、無理のない範囲で将来への備えを検討してみてはいかがでしょうか。

※当記事は再編集記事です。

参考資料

東大森 勝太