4. まとめにかえて
今回は、国土交通省やJ-FLECの最新データをもとに、高騰する住宅市場と同世代の懐事情について解説しました。
マンション価格が15年前の2倍以上に膨れ上がる中、「平均貯蓄」という一部の富裕層が引き上げた数字に焦りを感じる必要はありません。データの「中央値」が示す通り、多くの現役世代は限られた手元資金でやりくりをしています。
大切なのは、見栄を張って高額なマンションを無理に買うことでも、なけなしの貯蓄を頭金に突っ込むことでもありません。「戸建て」という選択肢を持ったり、あえてフルローンを選んで手元の現金を残したりと、家計を守る戦略はいくつもあります。
「みんなが買っているから」ではなく、ご自身の家計という「現実」を見据え、最後まで無理なく返済できるプランを選ぶことこそが、安心できるマイホーム購入への第一歩となるでしょう。
参考資料
村岸 理美
執筆者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)/CFP®/J-FLEC認定アドバイザー
CFP®認定者/1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)/J-FLEC認定講師
早稲田大学卒業後、日本生命保険相互会社に入社し、生命保険・損害保険の実務および社内教育部署にて教材制作・研修企画に長年従事。ファイナンシャルプランナーとして独立後は公正中立な立場から家計相談・ライフプラン設計などの相談実績を持つ。マネースクール講師としても活動し、社会保障、リタイアメントマネジメント、NISA、iDeCoを含む資産運用など、お金に関する幅広い分野で「お金の先生」として活動。特に公的年金制度の仕組み、老齢年金、障害年金、遺族年金といった厚生労働省管轄の社会保障分野に深い知見を持つ。
現在、株式会社モニクルリサーチのLIMOマネー編集部にて、厚生労働省、金融庁、総務省、デジタル庁、財務省(国税庁)といった官公庁の一次情報をもとに、信頼性の高い記事の企画・執筆・編集・監修を担当。J-FLEC(金融経済教育推進機構)認定講師として、企業や学校への金融教育の普及にも尽力している。(2026年1月9日更新)