2.2 《二人以上世帯》平均値と中央値に「3〜4倍」の開きあり
マイホーム購入を検討するファミリー層が多い「二人以上世帯」の30歳代・40歳代の金融資産保有状況をみてみましょう。
- 30代:平均1096万円/中央値311万円
- 40代:平均1486万円/中央値500万円
「平均」だけを見るとかなりの高額に見えますが、平均値と中央値に「3〜4倍」の開きがあることがわかります。平均値は一部の富裕層が数字を引き上げているに過ぎず、世の中の「リアルな真ん中」は平均値の約3分の1程度なのです。
かつては「頭金は物件価格の2割」が定石でした。しかし、今の不動産市況でそれを実践すれば、手元資金(中央値の約300万円〜500万円)は消滅してしまいます。
もちろん、金利上昇局面においてフルローンを組めば、利息負担が増え、総返済額が大きくなるリスクはあります。しかし、それ以上に避けるべきは、頭金を支払った直後に病気や減収などのトラブルに見舞われ、生活が立ち行かなくなる事態です。
「将来の金利リスク」と「目の前の資金枯渇リスク」を天秤にかけた時、多くのファミリー層にとっては、教育費や不測の事態に備えて現金を残し、あえてフルローンを選ぶことが、家計を守るための合理的な戦略と言えるのです。
