3. 70歳代単身世帯の貯蓄額「平均値・中央値」はいくら?
金融経済教育推進機構(J-FLEC)「家計の金融行動に関する世論調査(2025年)」によると、70歳代単身世帯の貯蓄額は平均値が1489万円、中央値が500万円です。
平均値は1489万円ですが、中央値が500万円とかけ離れていることから、一部の高額な資産を保有している世帯が全体の平均を引き上げていると考えられます。
そのため、実際の平均は1489万円よりも少なくなるでしょう。
では、保有資産金額ごとの世帯割合も見てみましょう。
3.1 【金融資産保有額:世帯割合】
- 金融資産なし:20.4%
- 100万円未満:7.1%
- 100~200万円未満:8.1%
- 200~300万円未満:4.2%
- 300~400万円未満:3.7%
- 400~500万円未満:3.5%
- 500~700万円未満:6.9%
- 700~1000万円未満:6.4%
- 1000~1500万円未満:7.3%
- 1500~2000万円未満:5.8%
- 2000~3000万円未満:7.9%
- 3000万円以上:17.5%
「金融資産なし」世帯が20.4%ともっとも多く、約5世帯に1世帯の割合で存在しています。
次いで多いのは「3000万円以上」世帯で17.5%です。保有資産に3000万円以上の差が生じていることから、貯蓄のない世帯と十分な金額を保有している世帯の差が大きく開いていることがわかります。
75歳以上になると、医療や介護にかかる費用が増えることが予想されます。
公的な医療制度や介護制度はありますが、自己負担部分もあり、状況によっては高額な費用がかかることもあるでしょう。
万が一のときに対応できる資金を確保しておくことが、安心して老後を過ごすためのコツといえます。
4. まとめ
75歳以上ふたり暮らしの生活費は、厚生年金や国民年金といった公的年金ではカバーしきれず、毎月平均2万円ほどの赤字となる可能性があります。
不足する生活費を補填するためには貯蓄を切り崩す必要がありますが、貯蓄なし、または少額な世帯が少なくありません。
なお「70歳代単身世帯」における貯蓄の平均値は1489万円、中央値は500万円です。
老後の経済的な不安を可能な限り解消できるよう、現役時代のうちから計画的に老後資金の準備を始めることをおすすめします。
参考資料
- 総務省「家計調査報告 〔 家計収支編 〕2024年(令和6年)平均結果の概要」
- 総務省「家計調査 家計収支編 2024年〔二人以上の世帯〕」
- 厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 金融経済教育推進機構(J-FLEC)「家計の金融行動に関する世論調査(2025年)」
木内 菜穂子
