シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回はファミリー向けイタリアンレストラン「サイゼリヤ」を運営するサイゼリヤ(7581)の、2019年4月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績
2019年5月7日に更新されたサイゼリヤの2019年4月既存店売上高は、対前年同月比96.4%でマイナス成長となりました。
内訳としては客数が95.7%とマイナスの一方で、客単価が100.7%とほぼ横ばい。なお、客数の95.7%は昨年11月の96.6%を下回り、今期ワーストの数字となりました。
また全店合計の売上高も97.5%でマイナス成長となりました。
今期の既存店売上高の振り返り
では、2019年8月期のこれまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか。
既存店売上は今期一度もプラス成長がなく、前期から13カ月連続のマイナス成長となっています。3月に99.3%とプラス転換目前となりましたが、4月は96.4%と再びプラス転換が遠のいた状態です。
全店合計売上高は今期プラス月が4カ月、マイナス月4カ月で一進一退が続いています。
過去1年の株価動向
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
同社株価は昨年下落トレンドが続きましたが、12月25日に1,696円の安値を付けた後、1月には2,000円を回復。その後、2,000円付近の取引が続きましたが、4月11日に急騰し2,300円台に到達。現在は2,400-2,500円付近での取引が継続しています。
3月の状態からプラス転換が期待された既存店売上高は、4月に再び落ち込むことになりました。4月の落ち込みを5月以降に回復できるのかが注目されます。
参考資料:月次報告(2019年8月期)
LIMO編集部