3. 【京王電鉄/小児運賃実質無料】なぜここまで「子ども」を優遇?

破格のキャンペーンの背景には、各電鉄の「子育てしやすい沿線」を巡る競争があります。

現在、テレワークなどが定着したことを受け、住まい選びの優先度として「子育て環境」が急上昇しています。

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電鉄の小児運賃優遇の火付け役といえるのが、22年に「小児一律50円」を打ち出した小田急電鉄です。近隣のライバルである京王電鉄も沿線住民が流出するため、さまざまな対抗策を講じています。

出所:小田急電鉄株式会社

鉄道ビジネスにおいて、もっとも安定した収益源は「通学・通勤定期」です。各電鉄はこれから先も自社の沿線で生活してもらうために、10年、20年先を見据えて、子どもに先行投資しているのです。

今回のキャンペーン適用の前提となる「アプリ登録」も、ユーザーデータを獲得するという狙いがあります。各電鉄はポイント経済圏による囲い込みにも注力しており、グループ全体でそのデータを役立てようとしています。