3. 40歳から65歳まで「毎月2万円ずつ積立投資」利回り別にシミュレーション
積立投資の効果を具体的にイメージしやすくするため、40歳から65歳までの25年間、毎月2万円を積み立てた場合を想定し、利回り別にシミュレーションを行いました。
※金融庁「つみたてシミュレーター」を使用
※本シミュレーションは、実際の運用結果を保証するものではありません。
3.1 【運用利回り1~5%】積立投資シミュレーション
- 利回り1%の場合:681万円
- 利回り2%の場合:776万円
- 利回り3%の場合:887万円
- 利回り4%の場合:1018万円
- 利回り5%の場合:1171万円
※うち投資元本600万円
この結果から分かるのは、利回りがわずかに違うだけでも、25年後の資産額には大きな差が生まれるという点です。
例えば、利回り1%と5%では、最終的な資産額に約490万円もの開きがあります。
積立期間が長くなるほど、複利の効果が積み重なり、運用成果に差が出やすくなることがうかがえます。
一方で、利回りが高くなるほど、価格変動の幅も大きくなりやすい点には注意が必要です。
高いリターンを期待できる資産ほど、短期的には評価額が大きく上下する可能性があります。
途中で不安になり、積立をやめてしまえば、想定していた成果を得にくくなるでしょう。
積立投資では、「どれだけ増やせるか」だけでなく、「長く続けられるか」という視点も重要です。
家計への負担や値動きへの耐性を踏まえ、自身のリスク許容度に合った運用利回りや商品を選び、無理のない計画を立てていきましょう。
4. まとめ
新しいNISAでは、長期・積立向けの「つみたて投資枠」と、幅広い商品に投資できる「成長投資枠」を併用でき、年間最大360万円、生涯で1800万円まで非課税で投資できます。
少額から始めつつ、将来的にはまとまった資産形成も目指せる制度といえるでしょう。
積立投資は、価格変動リスクを平準化しながら長期で資産を育てやすい一方、短期間で大きな成果を得にくく、商品選びや継続が重要になります。
シミュレーションからも分かるように、利回りの違いは時間とともに大きな差となって表れますが、同時に値動きへの耐性も求められます。
大切なのは、高い利回りを追い求めることよりも、自身の家計やリスク許容度に合った形で続けられるかどうかです。
新しいNISAの仕組みを理解したうえで、自分に合ったペースと方法で、長期的な資産形成を進めていきましょう。
参考資料
加藤 聖人
