40代の2人以上世帯における貯蓄の中央値は800万円?

最初に、「平成30年(2018年) 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]」をもとに、40代の2人以上世帯における金融資産保有額と借入金残高を紹介します。

※この記事で扱う金融資産保有額には、預貯金のほかに保険、有価証券などを含みます。また、2人以上世帯の構成員には配偶者だけでなく親や子なども含みます。

二人以上世帯

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]」 各種分類別データ(平成30年)


2人以上世帯では金融資産を保有している割合が77.4%と高く、保有額の平均は1238万円です。中央値は800万円。金融資産を持たない世帯を含めると中央値は500万円です。

負債について見てみると、2人以上世帯で借入金がある割合は61.8%と過半数を超えており、平均・中央値とも1600万円を突破していることがわかります。

同調査によると40代の住宅ローン残高の平均は1671万円、中央値は1675万円なので、負債のほとんどは住宅ローンによるものと推察されます。住宅ローンの返済や子どもの教育費などを抱えている40代の2人以上世帯は、「貯蓄はあっても負債も多い」という状況にあるようです。