株式市場の振り返り―米国に続き東京も大幅下落で始まるも後場やや値を戻す展開に

2016年1月18日の東京株式市場は、日経平均株価が前日比▲1.1%下落、TOPIXは同▲1.0%下落となりました。

前場には日経平均株価が1万6,665円まで下落し、約1年ぶりの安値を付けましたが、その後、買戻しが入り下げ幅を縮小。後場は、1万7,000円台を回復する場面も見られました。前場安値から後場高値までの値幅は372円と値動きの荒い1日でした。

セクター動向と主要銘柄の動き―ボトムフィッシュングの兆し

日経300での値上がり率上位3社は、九電工(1959、建設業)、東京応化工業(4186、化学工業)、資生堂(4911、化学工業)。一方、値下がり上位3社は、ソフトバンクグループ(9984、情報・通信)、IHI(7013、機械)、トッパン・フォームズ(7862、その他製品)でした。

先週末の米国市場の下落を受けて東京も大幅下落で始まりましたが、為替がやや円安方向で推移したことや、上海市場もプラスで推移していたため、前場後半から大型株を中心にボトムフィッシュングの動きか見られました。

典型例は、日経300で値上がり率2位(+2.7%上昇)となった東京応化工業です。同社株は年明け以降、TOPIXを大きく上回る下落となっていましたが、売られ過ぎと判断されたようです。

また、トヨタ自動車(7203)も先週末の大幅な円高の進展を受けて前場には▲3.0%下落となり、2015年8月の昨年来安値を更新しましたが、後場は一転プラスになる場面も見られ、前日比▲0.3%下落で引けています。

本日のポイントと注目テーマと関連銘柄―19日米国市場の見極めが必要

東証33業種別では、ゴム製品、食料品、空運業が上昇しましたが、それ以外は全て下落しています。ゴム製品トップの上昇は東洋ゴム工業(5105)で+5.1%上昇で引けました。18日の都心は今年初めての積雪となり、スノータイヤの販売増が期待されたためと推察されます。

18日の米株式市場は休場(キング牧師誕生日)となるため、本日の一部で見られたボトムフィッシュングの動きが継続するかは、19日の米国市場を見極める必要があります。それまでは、18日のスノータイヤ関連銘柄のような個別のテーマ物色が続くと見られます。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

【2016年1月19日 投信1編集部】

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LIMO編集部