2. 「貯蓄がある人」と「貯蓄がない人」の3つの違いとは?
年代ごとの平均値と中央値を確認すると、貯蓄状況には大きなばらつきがあることが分かります。
その違いは、「貯蓄がある人」と「貯蓄がない人」とのあいだで、主に次のような点に表れていると考えられます。
2.1 1.お金の状況を具体的に把握しているかどうか
貯蓄の有無で差が生じやすい要因の一つに、「お金をどれだけ具体的に把握しているか」があります。
たとえば家計収支では、収入と支出を整理して見える形にすることで、「なぜお金が残らないのか」が明確になります。
その結果、「何に使い、何を抑えるのか」「どのような生活水準が適切か」といった判断もしやすくなるでしょう。
貯蓄額についても同様に、現時点の残高や毎月の貯蓄額、今のペースを続けた場合に将来いくらになるのかなど、数字として把握することが重要です。
また、老後の年金見込み額も事前に確認しておきたいポイントです。
公的年金だけでの生活は現実的に厳しいケースが多いため、まずは自身の年金見込み額を把握することが出発点となります。
具体的な金額を知ることで、老後資金に向けた準備への意識も高まりやすくなるでしょう。
2.2 2.自動で貯まる先取り貯蓄をしているかどうか
日々の忙しさから、こまめにお金を管理できない人も少なくないため、「先取りで自動的に貯まる仕組み」を取り入れることが重要です。
金融機関によっては、給料日にあわせて一定額を積み立てる自動積立定期預金などのサービスを提供しています。
こうした制度を活用し、意識せずとも貯蓄が進む環境を整えることで、無理なく資産を積み上げやすくなるでしょう。
著者
2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)/元銀行員
ファイナンシャルアドバイザー。秋田県秋田市出身。宇都宮大学教育学部卒業後、株式会社栃木銀行に入行。主に個人リテール業務へ従事。若年層から富裕層まで幅広い世代へ投資信託・保険を中心に総合的なライフプランニングを行ってきた。リテール営業行員内で上位の成績を保ち、全行員内1位の成績を収める。また、社内教育にも尽力し、人材育成にも携わる。
現在は金融IT企業で個人向け資産運用のコンサルティング業務を行う。一種外務員資格(証券外務員一種)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)を保有。また、専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト「LIMO&ファイナンス」でも執筆を行う。(2026年7月11日更新)
監修者
LIMO編集部銀行出身者チームは株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、メガバンクや地方銀行などの大手金融機関にて、資産運用相談や融資業務の経験を積んだ「元銀行員」の編集者が中心となり構成されている、金融専門のライティングチームです。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍しています。
LIMO編集部銀行出身者チームには株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子、株式会社三菱UFJ銀行出身の中本智恵、株式会社第四銀行(現:株式会社第四北越銀行)出身の石津大希など、資産運用アドバイザーとしての実務経験を有する編集者が在籍しており、各編集者がファイナンシャル・プランナー(FP)として、シニア層から富裕層まで幅広い層の相談に対応してきた点が強みです。
金融機関での勤務経験年数はチーム合計で20年超。表彰歴を持つ編集者も多数在籍しています。国税庁や金融庁など官公庁の公開情報をもとに、豊富な経験と知識を有するプロフェッショナル集団が、読者に正確で実践的な情報をお届けします。
【主な取り扱いテーマ】厚生労働省管轄の厚生年金保険と国民年金(老齢年金・障害年金・遺族年金)、年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、資産運用、NISA、iDeCo、住宅ローン、カードローン、為替相場、株式投資などを中心に記事の企画・執筆・編集・監修を行っています。(最新更新日:2026年1月9日)