2. 【業績】今期2年ぶり増益、純利益は2倍超の計画

続いて業績に迫りましょう。イオンはコロナ禍で苦戦した20年2月期以降、おおむね順調に回復してきました。25年2月期は売上高に相当する営業収益が初めて10兆円を突破します。しかし、小売り事業で粗利の悪化が重く、営業利益は4年ぶりに減少しました。

出所:イオン株式会社の決算短信より著者作成

今期(26年2月期)は2年ぶりに増益の見通しです。第3四半期まででディスカウントストアと国際を除く6事業が増益となり、イオン「2026年2月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」によれば連結営業利益は前年同期比23.1%増と好調でした。通期では前期比15.7%増を計画します。

一方、純利益は第3四半期までに109億円の赤字を計上しました。主因は関係会社株式の売却損および減損(※)です。営業利益は好調ながら、一過性の損失が利益を圧迫した格好です。

※減損:計上していた資産の評価額を取り崩す手続き。取り崩し額は損益計算書に損失として計上

もっとも通期では純利益も増益を見込みます。ツルハホールディングスの取得に伴う特別利益や、イオンモールおよびイオンディライトの完全子会社化に伴う少数株主への利益流出の減少を見込むことから、前期比2.2倍~2.5倍と大幅な増益を計画します。

計画通りにいった場合ですが、イオンは来期(27年2月期)以降に過去最高益(746億円、13年2月期)が見えてくる水準です。

2.1 【イオンの業績予想(26年2月期)】

  • 営業収益:10兆7000億円(前期比+5.6%)
  • 営業利益:2750億円(同+15.7%)
  • 純利益:600億円~700億円(同+120.8%~+157.6%)

※イオン「2026年2月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」における同社の予想