最大10連休となった今年のゴールデンウィークも後半に入り、「仕事のことを考えると気が重い」という人もいるのではないでしょうか。そこで今回は、憂鬱な気分をやわらげる方法など、ローテンションな気分を切り替える5つの方法を紹介したいと思います。
太陽の光を浴びてみる
GW明けの出社を憂鬱に感じている人の中には、休みの間に昼夜が逆転してしまったというケースもあると思います。実は、国立精神・神経医療研究センターは「日光が不足することがビタミンD不足につながり、うつ状態になる可能性がある」と指摘しています。
まずは仕事があるときの生活スタイルに戻し、日光を浴びながら散歩して気持ちをリフレッシュしましょう。ただし、外を歩くときは、たとえ早朝であっても紫外線が目の負担になる場合もあるので注意が必要です。
参天製薬によると「紫外線により活性酸素が過剰に発生すると角膜がダメージを受ける」とされています。ウォーキング時はサングラスなど紫外線対策をしておきましょう。
姿勢を正す
スマートフォンやパソコン、タブレットといったデジタル端末を扱う時間が長くなればなるほど、うつ状態や憂鬱な気分になりやすいと言われています。これは、アメリカのサンディエゴ州立大学心理学教授であるジーン・トゥウェンジ氏が行った実験結果によるものです。
こうした実験結果を受け、東京脳神経センター理事長で脳神経外科医の松井孝嘉氏は、副交感神経の中核を担う「頚(クビ)」がこることで副交感神経の働きが低下し、うつなどの症状を引き起こすと伝えています。
また、ニュージーランドのオークランド大学が実施した最近の研究では、姿勢を正すことがストレスに対応するひとつの方法であることもわかってきています。
長い休みの間、ずっとゴロゴロしながらスマホやタブレットで動画などを楽しんでいた人は、お腹に力を入れて姿勢を正してみてください。また、習慣的に姿勢をよくすることで、「作業効率がアップする」「疲れにくくなる」「自信がわいてくる」といったメリットもあります。正しい姿勢を日常的に意識し、保つようにしてみましょう。
呼吸を整える
「休み明けの仕事が嫌だなぁ…」と憂鬱に感じたときは、大きく深い息をするように意識してみてください。大きく深い呼吸をすることで、副交感神経が活発になり、精神が安定したり憂鬱な気分がやわらいだりするとされています。
逆に下記のような場合は交感神経が優位になり、副交感神経の働きが鈍くなる状態です。
・呼吸が早い
・呼吸が浅い
・呼吸が安定しない
交感神経が活発になると、カラダがうまく休まらず疲れやすい状態になり、憂鬱な気分になりやすくなってしまうので注意が必要です。気分が落ち込んでいると感じたときは、副交感神経がうまく働くよう、大きく深い呼吸を意識してみましょう。
タイミングを見計らう
気分が晴れないと思ったときは、「行きたくない!」という気持ちがゆるやかになるのを待つという方法もあります。