資産形成ではよく出てくる「ドルコスト平均法」。これって、一体、「自分が持っている資産を下がったら買います」という「難平(ナンピン)買い」と何が違うのでしょうか。それとも同じなのでしょうか。今回は、ドルコスト平均法と難平買いの違いについて考えてみたいと思います。

難平買いのイメージは良くない

株式市場にいると、「難平」という言葉をよく耳にします。

しかし、この「難平」、実はあまり良い印象はありません。なぜかというと、自分が購入した銘柄の買値と現在の株価を比較した際に、買値が現在株価を下回っているからです。つまり、含み損を抱えている状況です。

ここで登場するのが難平買いです。自分の買値(簿価)を下げるために、さらに買い増しをするのです。結果、簿価を下げることができます。

この難平買いですが、実は投資家からすると歓迎されるものではありません。なぜかというと自分が「いまだ!」と思って買い出動したのにもかかわらず、株価が買値を下回るわけですから、判断を間違えたというほかありません。