いよいよ年度末の3月を迎え、2025年度の年金支給も「来月4月」の振込分で一区切りとなります。2025年度の標準的な夫婦世帯では1回の支給日に約46万5000円が振り込まれる計算です。しかし、この金額には「40年間の就業」といった前提条件があり、個々の働き方によって現実は大きく異なります。

今回は、厚生労働省の調査結果をもとに、最新の年金額例や2025年に成立した法改正の重要ポイントについて解説します。

1. 厚生年金・国民年金、4月の支給日に約46.5万円もらう「標準的な夫婦世帯」とは?

公的年金は、基礎部分となる「国民年金」と、上乗せ部分にあたる「厚生年金」から成り立つ2階建て構造です。

国民年金は原則として、国内在住の20歳以上60歳未満の全ての人が加入対象で、年金のベースとなります。国民年金保険料(※1)は全員一律です。

厚生年金は企業や官公庁などで働く人たちが、国民年金に上乗せして加入する年金です。毎月の給与や賞与に応じた年金保険料(※2)を納めます。

国民年金保険料を全期間(480月)納めると、65歳以降で満額(※3)の老齢基礎年金を受け取ることができます。未納期間があった場合は、その月数に応じて満額から差し引かれるしくみです。

厚生年金は、「年金加入月数」と「納めた保険料」により、老後の年金額が決まります。

上記の年金額の決まり方からは、実際に受け取る年金額は一人ひとり異なります。ただし厚生労働省が毎年度の年金改定内容とともに公表する「年金額例」が、一つの目安となることもあるでしょう。

具体的には、2025年度の年金額例によると「標準的な夫婦世帯」は4月の年金支給日に「約46万5000円」支給されます。

※1 国民年金保険料:2025年度は月額1万7510円
※2 保険料額は標準報酬月額(上限65万円)、標準賞与額(上限150万円)に保険料率をかけて計算される
※3 国民年金の満額:2025年度は月額6万9308円