5. インフレが家計に与える影響:年金と物価のギャップ
物価の上昇は、高齢世帯の生活費に直接的な影響を及ぼします。
年金収入だけで暮らす場合、物価上昇により毎月の支出が増え、生活費をカバーできないリスクが高まっています。ここでは、インフレがどのように家計に影響するかを具体的に見ていきましょう。
5.1 物価上昇で増える生活費
以下は、2025年12月分(2026年1月23日公表)の消費者物価指数です。
- 総合指数は2020年を100として113.0…前年同月比は2.1%の上昇
- 生鮮食品を除く総合指数は112.2…前年同月比は2.4%の上昇
- 生鮮食品及びエネルギーを除く総合指数は111.5…前年同月比は2.9%の上昇
食料品や光熱費、日用品などの必需品の価格が上がることで、シニア世帯の生活費も増加しています。特に食費や医療費の上昇は、年金だけで生活する世帯にとって大きな負担となります。
5.2 年金収入と物価の差
前述のデータより、厚生年金の平均月額は約15万円、国民年金は約6万円です。
一方、生活費の増加により年金だけで必要支出をまかなうことが難しいケースが目立っています。支出が年金収入を上回る場合、貯蓄の取り崩しや短期的な就労などが必要となる世帯もあります。
5.3 赤字を防ぐための対策
生活費の上昇に備えるには、早めの資金計画が重要です。
パートなどでの短時間就労や、投資・不動産による副収入の確保、年金の繰上げ・繰下げ受給の検討など、世帯ごとの状況に応じた対応策を取ることが、安定した老後生活につながります。
