3.3 パターン3:途中で売却しても資産形成を続ける方法

以下は、つみたて投資枠を利用して毎月5万円を積み立て、10年経過時点で100万円を取り崩した後も、さらに10年間積立投資を続けた場合のシミュレーション結果です。

途中で売却しても資産形成を続ける方法

途中で売却しても資産形成を続ける方法

出所:金融庁「NISAの活用事例」

このケースでは、投資元本1200万円に対し、10年経過時に100万円を売却して活用しながらも、最終的に約1500万円の資産を確保できています。

新NISAは、売却時にも税負担が生じない仕組みのため、必要に応じて資金を動かしながら運用しやすい制度です。

途中で一部を引き出した場合でも、積立を継続すれば、資産形成への影響を抑えることができます。

長期投資では、無理のない形で運用を続けることが、結果的に安定した資産づくりにつながるといえるでしょう。

4. リスク許容度や家計に合わせて「新NISAを活用した資産形成」という選択肢も

本記事では、35歳から毎月2万円を新NISAで積み立てた場合を想定し、積立投資のシミュレーション結果をもとに、長期運用の効果について解説していきました。

新NISAを使った積立投資は、拠出額や投資期間、運用の進め方次第で多様な資産づくりが期待できます。

一定期間じっくり積み立てる方法に加え、早い段階で資金を投じたり、必要に応じて一部を取り崩しながら継続したりするなど、生活状況に合わせた活用も考えられます。

ただし投資である以上、価格変動リスクなどが伴い、市場の値動きによって運用利益が変わる可能性がある点は理解しておく必要があります。

新NISAの活用を検討する際は、リスクを踏まえたうえで、無理のない範囲とペースについて家計に合った選択を心がけましょう。

参考資料

安達 さやか