規制産業の企業は、給料が平均より高い傾向があります。規制産業とはインフラ(電気・ガス・水道)や金融、通信、医療など、事業を始めるにあたり免許が必要であったり、行政監督が厳しいといった特徴のある業種のことです。

続きを読む国税庁の「平成29年分 民間給与実態統計調査」(17年)では、1年を通じて勤務した給与所得者4945万人のうち、年間給与額が1000万円を超えているのは222万人、割合にすると4.5%という結果でした。

年収1000万円以上の人の割合を産業別に見てみると、1位が電気・ガス・熱供給・水道業の4万人(19%)、2位が金融業・保険業の20万人(14%)、3位が情報通信業の18万人(10%)です。ご覧の通り、すべて規制産業となっていますね。ただし、規制産業の企業は年功序列型が多いため、年収が上がるまでに時間を要する傾向にあります。

年収1000万円の人はどこに住んでるの?

年収1000万円だとどのような場所に住むことができるのでしょうか。家族構成ごとの傾向を見てみましょう。

独身や夫婦共働き世帯は、都心に近くて交通の便がいいエリアを好みます。たとえば品川は、東京駅や羽田空港へのアクセスが良く、東海道新幹線の停車駅でもあるため出張にも旅行にも便利です。また、おしゃれなイメージの恵比寿は渋谷にも近く、住みたい街ランキング上位の人気を誇っています。

小さい子どものいるファミリー世帯には、子育て環境が整った豊洲や武蔵小杉のタワーマンションが人気です。大規模再開発が行なわれた豊洲は道の整備がされており、大型商業施設のららぽーと豊洲での買い物もできます。

同じく再開発された武蔵小杉は、バリアフリー設計によってベビーカーが押しやすい、公園の遊具が豊富など、子どもがのびのびと育つ環境が整っています。また、ららテラスや東急スクエアなどの商業施設もあり、買い物には困ることもないでしょう。

まとめ

「お金持ちになったらどこに住もうか」と考えるだけでも、なんだかワクワクしますよね。「でも、うちは会社員だから…」と諦めるのはまだ早いです。就職や転職活動の際は、「規制産業か」「高い年収を見込める業種か」を視野に入れてみるのもいいですね。年収が上がると、そのぶん仕事のモチベーションも高まるでしょう。

参考資料:

「平成29年分 民間給与実態統計調査」(国税庁)

LIMO編集部