厳しい寒さで、お庭やベランダが少し寂しくなりがちな冬。そんな季節だからこそ、色とりどりの花を咲かせるパンジー・ビオラは、見る人の心を温めてくれる特別な存在です。

冬の澄んだ空気の中で咲くその姿は、まるで小さな宝石のよう。最近ではおしゃれな品種も増え、寄せ植えの楽しみ方も無限に広がっています。

この記事では、ガーデニングが初めての方でも楽しく挑戦できるよう、パンジー・ビオラの育て方の基本から、春まで長く花を楽しむためのコツ、そして主役を一層引き立てる素敵な名脇役たちをご紹介します。

あなただけの一鉢で、冬の暮らしに心ときめく彩りを添えてみませんか。

1. 冬の寄せ植えの主役【パンジー・ビオラの基本】

1/10

パンジー・ビオラ

Natalia Greeske/shutterstock.com

パンジーとビオラは、寒い時期でも元気に花を咲かせてくれる、冬から春にかけてのガーデニングに欠かせない一年草です。

1.1 パンジー&ビオラの基本情報

  • 開花時期:10月~翌年5月ごろ
  • 草丈:10~20cmほど
  • 咲き方:一重咲きから豪華な八重咲きまで多彩
  • 花色:赤、青、黄色などのビビッドカラーから、優しいパステルカラー、シックなニュアンスカラー、複色咲きまで非常に豊富です。
  • 参考価格:100円~600円程度(3号ポット苗)※珍しい品種や豪華な花姿の品種など、高値で販売されているものもあります。

2. パンジーとビオラ、違いは何?

2/10

黄色と紫の鮮やかなパンジー

syan/istockphoto.com

パンジーとビオラはどちらも同じスミレ科の仲間で、従来は「花の大きい方がパンジー、小さい方がビオラ」とされていました。しかし、近年では園芸品種が増え、花の小さいパンジーや大きなビオラが登場したこともあり、はっきりとした区別はされなくなってきています。

大輪で存在感があり一輪でも華やかさが際立つ品種や、小輪でたくさんの花を咲かせてキュートな雰囲気を演出する品種など、個性豊かなパンジーやビオラがたくさん販売されています。

作りたい寄せ植えのイメージに合わせて選んでみましょう。

2.1 【準備】苗の植え付けと水やりの基本ポイント

3/10

ポットから苗を取り出す様子

barmalini/shutterstock.com

パンジーとビオラの植え付けは、10月から12月ごろが適期です。お店で苗を選んだら、ポットから優しく取り出し、固まった根(根鉢)の底を少しだけほぐしてから植え付けてあげましょう。新しい土に根が張りやすくなりますよ。

水やりは、植え付けた直後は鉢底から水が流れるまでたっぷりと与えます。その後は、土の表面が乾いたのを確認してからあげるのが基本です。

日当たりと水はけの良い場所で育てることが、たくさんの花を咲かせるための大切なポイントになります。

3. 春までずっと咲く!パンジー&ビオラの花がたくさん咲く育て方「3つのコツ」

3.1 秘訣その1:こまめな「花がら摘み」で次々開花

咲き終わった花をそのままにしておくと、種を作るために養分が使われてしまい、次の花が咲きにくくなります。

しぼんだ花を見つけたら、花だけではなく、花茎の付け根からこまめに摘み取りましょう。このひと手間が、春まで途切れることなく花を楽しむための重要なコツです。

4/10

咲き終わったパンジーの花がら

Aybarskr/shutterstock.com

3.2 秘訣2:花数を増やす「切り戻し」のタイミング

春先に暖かくなると、茎が伸びすぎて形が乱れてくることがあります。そんな時は、思い切って草丈の半分くらいまで切り戻しをしてみましょう。

風通しが良くなって病気を防げるうえに、脇芽が育って枝の数が増え、再びこんもりとした美しい姿でたくさんの花を咲かせてくれます。

3.3 秘訣3:花を咲かせ続けるための「追肥」

長期間にわたって花を咲かせ続けるパンジーとビオラは、たくさんのエネルギーを必要とします。植え付け時に元肥を入れるのはもちろんですが、開花中は定期的に追肥を行いましょう。

手軽な液体肥料を薄めて与えたり、ゆっくり効く固形肥料を株元に置いたりするのがおすすめです。製品の説明をよく読んで、適切な量を与えるようにしてくださいね。

4. 寄せ植えがセンスよく見える!パンジー&ビオラと相性抜群の花3選

パンジーやビオラは単体で植えても可愛いですが、他の植物と組み合わせることで、より一層魅力的な表情を見せてくれます。ここでは、特におすすめの名脇役を3種類ご紹介します。

4.1 スイートアリッサム

5/10

白い小花が密集して咲くスイートアリッサム

Annerieke Schuurman/istockphoto.com

パンジーやビオラの寄せ植えに、まず合わせたいのがスイートアリッサムです。

白やピンク、紫色の小さな花が絨毯のように広がり、鉢の縁からあふれるように咲く姿はとても愛らしいもの。寄せ植えの隙間を埋めたり、全体の印象を柔らかく見せたりするのに最適です。

※参考価格:100円~700円前後(3号ポット苗)

4.2 ストック

6/10

ピンク色のストックの花

Debora Truax/istockphoto.com

寄せ植えに高さと立体感を出したいなら、ストックがおすすめ。まっすぐに伸びた茎にふんわりとした花を咲かせ、甘い香りを漂わせます。

パンジーやビオラの後方に植えることで、花壇や鉢植えに奥行きが生まれます。

淡いピンクや紫、白といった優しい花色が、パンジーたちの鮮やかな色合いを引き立ててくれます。

※参考価格:200円~600円前後(3号ポット苗)

4.3 ガーデンシクラメン

7/10

赤と白のガーデンシクラメン

artpritsadee/shutterstock.com

冬の鉢花の定番シクラメンを、屋外でも楽しめるように改良されたのがガーデンシクラメンです。

すっと伸びた茎の先に蝶が舞うような花を咲かせ、秋冬の寄せ植えに上品でエレガントな雰囲気をもたらしてくれます。

パンジーやビオラと同じくらいの草丈なので、隣同士に植えてもバランスが取りやすいのが魅力です。

※参考価格:250円~800円前後(3号ポット苗)

5. あなただけの寄せ植えで冬のガーデニングを楽しもう

8/10

パンジービオラがはいったバスケット

LIMOガーデニング部撮影

冬の寄せ植えを語るうえで、やはりパンジーとビオラは、まさにエース級とも言える存在です。圧倒的な花数と寒さに負けない強さを併せ持つこの花たちは、寂しくなりがちな季節のガーデニングに彩りを与えてくれます。

基本のコツさえ押さえれば、初心者の方でも春までずっと、美しい姿をキープできますよ。

お気に入りの色で花壇を埋め尽くすのも、一鉢の寄せ植えに想いを込めるのも、楽しみ方は自由です。

冷たい土に触れ、静かに春を待つ。そんな心豊かな時間を、ぜひお気に入りのパンジーやビオラと一緒に始めてみませんか。

6. 【ガーデニング豆知識】植木鉢の号数とサイズ一覧

さいごに、植木鉢の号数とサイズも確認しておきましょう。

植木鉢の号数とサイズ9/10

植木鉢の号数とサイズ一覧表

出所:LIMO編集部作成

植木鉢のサイズは直径3㎝刻みです。

  • 3号鉢…直径9㎝
  • 3.5号鉢…直径10.5㎝
  • 4号鉢…直径12㎝
  • 5号鉢…直径15㎝
  • 6号鉢…直径18㎝

これより大きな鉢も、鉢の号数×3が直径です。

植物に対して植木鉢のサイズが小さすぎると根が詰まり、水や肥料を吸収しづらくなってしまいます。反対に鉢サイズが大きすぎると鉢内の水が乾きにくくなり、根腐れやコバエ発生の原因に。

植え替えの際は、元の鉢サイズよりも1号大きいサイズの鉢に植え替えるとよいでしょう。

7. こちらの記事もおすすめ!3苗で「センスのいい寄せ植え」組み合わせ3例

10/10

白い葉牡丹、ピンクのガーデンシクラメン、濃いピンクのカルーナなど、寄せ植えの材料と手袋、スコップが置かれている

Aygul Bulte/shutterstock.com

たった3苗で【センスのいい冬の寄せ植え】冬~春ずっと飾れる《寒さに強い植物》組み合わせ3例

こちらの記事では、寒さに強い植物を使った冬から春までずっと飾れる「センスのいい寄せ植えづくり」の組み合わせを3例ご紹介しています。

3苗だけで作れるので、初心者さんでも簡単。冬の玄関先やベランダ、お庭を華やかにしたい方におすすめです。

LIMOガーデニング部