株式市場の振り返り-日経平均株価は小幅続伸、売買代金は1年4ヶ月ぶり低水準
2019年4月22日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 22,217円(+17円、+0.1%) 小幅続伸
- TOPIX 1,618.6(+1.6、+0.1%) 小幅続伸
- 東証マザーズ株価指数 927.2(▲10.3、▲1.1%) 反落
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:976、値下がり銘柄数:1,058、変わらず:106
- 値上がり業種数:17、値下がり業種数:16
- 年初来高値更新銘柄数:88、年初来安値更新銘柄数:103
東証1部の出来高は8億6,950万株、売買代金は1兆6,263億円(概算)となり、いずれも先週末より減少しました。特段の目新しいニュースがなかったことに加え、先週末の米国市場が休場だったことで、完全な手掛かり難となりました。
売買代金は2兆円を大きく下回り、2017年12月29日以来となる約1年4カ月ぶりの低水準となっています。このままでは、1兆5,000億円割れも視野に入る厳しい閑散相場と言えましょう。
そのような中、日経平均株価は方向感に乏しい値動きとなりました。前場の半ばに一時+80円高となりましたが、その直後には一時▲101円安に沈む場面が見られました。しかし、後場は一転して膠着状態となり、最後はやや盛り返して小幅続伸で引けています。
なお、TOPIXも同じような値動きで小幅続伸となりました。
東証マザーズ株価指数は反落、売買代金は53日連続で1,000億円超え
東証マザーズの出来高は7,740万株、売買代金1,280億円となり、いずれも先週末より減少しました。大型株式市場の厳しい薄商いに引きずられる形で、新興市場もやや盛り上がりに欠けた商いとなっています。それでも、売買代金は53日連続で1,000億円を上回りました。
ただ、一部主力株に利益確定売りが出たことなどから、株価指数は▲1%を超える下落の反落となりました。今後の個人投資家の物色意欲回復が待たれる展開と言えましょう。
住友不動産が18日ぶり反発、ヤマトホールディングスは大幅続落
個別銘柄では、ファーストリテイリング(9983)が取引時間中に4日連続で上場来高値を記録しましたが、その後は利食い売りに押され、終値は下落しました。また、ファナック(6954)、東京エレクトロン(8035)、TDK(6762)など指数寄与の大きい主力株が下落し、ソフトバンクグループ(9984)も冴えない値動きに終始したようです。
さらに、業績予想の下方修正で先週末に暴落したヤマトホールディングス(9064)が大幅続落となり、同じく急落したLIXILグループ(5938)も小幅続落で引けました。
その他では、▲1,000億円の追加損失計上の観測報道が流れた三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)は小幅安となり、先週末に大爆騰した任天堂(7974)も反落しています。
一方、住友不動産(8830)が実に18日ぶりに反発し、セブン&アイ・ホールディングス(3382)やローソン(2651)などコンビニ株も買い戻されました。また、楽天(4755)が4日連続の年初来高値更新となったのが目を引いています。
ただ、全体的に見れば、厳しい閑散相場を反映し、目立った値動きは少なかったと言えそうです。
新興市場(東証マザーズ)では、窪田製薬ホールディングス(4596)が暴落し、サンバイオ(4592)も大幅続落となりました。一方、串カツ田中ホールディングス(3547)が年初来高値を更新し、マネーフォワード(3994)も高値を付けています。
葛西 裕一