2. 介護保険料がこれだけ上がる理由は?

介護保険料は、高い自治体だと7000円台後半〜9000円台前半となっています。これだけ保険料が高くなっているのは、以下の3つが要因と考えられます。

  • 介護サービスの利用者増加
  • 一人暮らしの高齢者の多さ
  • 所得水準や積立金の取り崩し方の違い

介護サービスを利用する人が増えれば、その分保険料も上昇します。とくに、充実した介護サービス施設の多い自治体は「利用したい」と考える高齢者が増えるため、保険給付が増える可能性があるのです。

保険給付が増えれば、介護保険料を引き上げて財源を確保しなければなりません。よって、保険料が次第に上昇していくのです。

また、一人暮らしの高齢者の割合が多いと、介護サービスを使わざるを得なくなり、保険料の上昇を招きます。同居する家族がいれば、自宅で介護ができる可能性もありますが、頼れる家族が近くにいない高齢者の場合は、ヘルパーや施設に頼って介護を受ける必要があります。家族による介護が難しいという人が多い自治体ほど、保険料は高い傾向にあるのです。

このほか、所得水準の違いも保険料に影響を及ぼす要因です。高齢者の所得水準が低い地域では、保険給付のための財源を集めにくく、保険料の基準額自体を引き上げなければなりません。多くの自治体では急激な保険料上昇に備えて「介護給付費準備基金」を積み立てていますが、取り崩しペースによっては早期に枯渇し、保険料を上げざるを得ない場合もあるでしょう。

こうしたさまざまな要因が絡むことで、保険料の高い自治体が生まれていると考えられます。

次章では、今後の介護保険料の展望を解説します。