2.3 国民年金+厚生年金で結局いくら?

先ほどのシミュレーションでは、基礎年金部分が83万1700円、厚生年金部分が131万5440円となり、合計は214万7140円(月額17万8928円)という結果になりました。

ただし、これは「平均年収600万円×40年勤務」というモデルケースを前提としたものです。

実際の受給額は、現役時代の収入や就業形態、加入期間によって大きく変わります。

例えば、国税庁「令和6年度 民間給与実態統計調査」によると、日本の平均年収は478万円(男性587万円、女性333万円)です。

男性の平均年収は今回のシミュレーションと同程度ですが、女性は大きく下回るなど、働き方の違いがそのまま将来の年金額にも反映される傾向があります。

また、厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によれば、公的年金の平均月額は次のとおりです。

  • 全体:15万289円
  • 男性:16万9967円
  • 女性:11万1413円

※いずれも国民年金部分を含む

男性の平均値で見れば、今回のシミュレーション結果(月額17万8928円)は大きくかけ離れてはいないものの、「平均年収600万円×40年勤務」という条件より高い層・低い層が混在していることがわかります。

つまり、年金額は一律ではなく、就労期間・賃金・働き方などによって大きく差が出るのが実情です。

※正確な見込み額は、日本年金機構の「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」などでご確認ください。

2.4 税金・社会保険料が天引きされた後の手取り額はどのくらい?

ここまで紹介した年金額はすべて額面であり、実際には税金や社会保険料が天引きされて振り込まれます。

年金から天引きされる金額は、お住いの地域や家族構成、収入水準などによって変わりますが、概ね10%〜15%ほど差し引かれる点を押さえておきましょう。

そのため、今回試算した「平均年収600万円・加入期間40年」の場合の年金額は214万7140円(月額17万8928円)でしたが、実際の手取り額は月額15~16万円ほどになると考えられます。

3. 自分の見込み額を早めに確認しておこう

公的年金の受給額は、国民年金と厚生年金の2階建て構造を前提に、加入期間や現役時代の収入によって大きく変わります。

今回のモデルケースでは、平均年収600万円・加入期間40年で年額214万円ほどとなりましたが、実際には働き方や給与水準によって受給額の幅が広いのが実情です。

「ねんきんネット」「ねんきん定期便」などを活用し、自分の見込み額を早めに確認しておくことで、老後の生活設計にも役立つでしょう。

参考資料

加藤 聖人