3. 金投資のデメリットは「利息」がつかないこと
金投資のデメリットとしてよく挙げられるのが、「配当や利息がない」ことです。
株式には配当金があり、債券には利息があり、不動産には家賃収入があります。しかし、金を持っているだけでは何も生み出しません。
この「安定した収入がない」ことはデメリットに見えますが、裏を返せば「金はリスクに対する対価(プレミアム)を払う必要がない安全資産である」とも捉えられます。「収益を生まない代わりに、発行体の信用に依存せず、価値そのものを保有できる点が金の特徴」だと木村さんは説明します。
4. 金価格を動かす3つの要因
金価格は何によって動くのでしょうか。 主な要因として、木村さんは以下の3つを挙げています。
一つ目は「需要と供給」です。金の用途は、宝飾品向け(約50%)が最も多く、次いで投資需要(40%)、工業用(10%)という構成になっています。特に近年は、中国やインドなど経済成長が著しい国々での宝飾品需要や投資需要が増加しており、価格の下支えとなっています。
二つ目は「地政学リスク」です。戦争やテロ、政情不安などが起きると、「安全資産」としての金に資金が集まりやすくなります。
そして三つ目が「インフレ」です。モノの値段が上がるインフレ時には、実物資産である金の相対的な価値も高まります。
5. ポートフォリオの「名脇役」として
金は、資産全体を増やす攻めの主役というよりは、資産を守る「名脇役」です。「価値がゼロにならない実物資産としての保全性」と「株式や債券と異なる値動きによる分散効果」が期待できます。
投資の入り口としては、資産全体の「10%〜15%」を目安に保有するのが良いと言われています。
株式や債券でリターンを狙いつつ、万が一の危機には金で資産を守る。「攻め」と「守り」をうまく組み合わせることこそが、長期的な資産形成を成功させるカギと言えるでしょう。
6. ポイントまとめ
ここまで、なぜ今金が注目されているのか、本来どのような資産なのか、そしてどのようにポートフォリオに組み入れるべきかについて、見てきました。最後に、記事の主なポイントをまとめます。
- 金は20年で価格が10倍になり、株式にも劣らないパフォーマンスを見せている
- 「実物資産」であるため、価値がゼロになるリスクがない
- 「有事の金」として、危機に強く、株式と異なる値動きをする
- 利息はつかないが、その分「信用リスクがない」という安心感がある
- 資産全体の10〜15%を目安に保有するのがおすすめ
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ミライド


