新しい年の幕開けに、「今年は資産運用を本格的に始めよう」と考えている方もいるでしょう。
資産を順調に増やし、いずれは富裕層や超富裕層と呼ばれる層への到達を目標に掲げているケースも少なくありません。
では、現在の日本において、実際に富裕層・超富裕層と定義される人たちはどの程度の割合で存在しているのでしょうか。
国税庁が公表した最新の「令和6年分 民間給与実態統計調査」では、民間企業の平均給与は477万5687円とされています。
この平均的な水準から一歩抜きんでて、多くの資産を保有するに至った富裕層・超富裕層の実態を、最新の統計データから紐解いていきます。
日本の富裕層・超富裕層の割合や近年の傾向を解説するとともに、お金に好かれる人の3つの行動をご紹介しますので、ぜひ参考にご覧ください。
1. 日本の富裕層・超富裕層は全世帯の約3%
野村総合研究所によると、日本の富裕層と超富裕層は全世帯の約2.96%とされています。
およそ100世帯に3世帯の割合で存在することになります。
では、そもそも富裕層や超富裕層とは、どのくらいの資産を有している層を指すのでしょうか。
なお、富裕層や超富裕層には、明確な定義が決められているわけではありません。
野村総合研究所は、世帯が保有する金融資産(株式や債券、投資信託など)の合計額から負債を除いた「純金融資産保有額」をもとに、国内の世帯を次の5つの階層に分類しています。
1.1 階層:純金融資産保有額/世帯数
- 超富裕層:5億円以上/11万8000世帯
- 富裕層:1億円以上5億円未満/153万5000世帯
- 準富裕層:5000万円以上1億円未満/403万9000世帯
- アッパーマス層:3000万円以上5000万円未満/576万5000世帯
- マス層:3000万円未満/4424万7000世帯
野村総合研究所は、富裕層は1億円以上5億円未満の純金融資産を保有している層で、超富裕層は5億円以上の純金融資産を保有している層と定義しています。
2. 「お金持ち」は2005年からどれくらい増えた?
2.1 純金融資産保有額の階層別にみた保有資産規模と「世帯数の推移」
- 超富裕層(純金融資産5億円以上):2005年5万2000世帯→2023年11万8000世帯
- 富裕層(純金融資産1億円以上5億円未満):2005年81万3000世帯→2023年153万5000世帯
富裕層・超富裕層の合計世帯数は2005年の統計開始以降増加傾向にあり、2023年には2005年のおよそ2倍にもなっています。
富裕層・超富裕層が増加した背景としては、株価や投資信託といった資産の価値が大幅に上昇したことや、円安により外貨建て資産の価値が増加したことなどが考えられます。
また、相続により親から高額な資産を受け継いだケースも、理由のひとつといえるでしょう。
3. 「お金に好かれる人」がしている3つの行動とは?
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富裕層や超富裕層といわれる人たちは、どのような考えを持ち、どのような行動をとっているのでしょうか。
共通してみられる3つの特徴を確認していきましょう。
3.1 支出するものは十分に検討する
お金を貯められる人は、ものやサービスなどを購入する際に、その支出が本当に必要なものか、また、価値のあるものかを十分に検討します。
お金があると、好きなものを何でも自由に買えると思われがちです。
あるいは、お金を貯めるために、厳しい節約をしているのではないかとイメージされやすいです。
実際には、自分磨きのための費用や、家族や大切な人たちとの食事・旅行といった「自分の資産」になるものには積極的に支出します。
その一方で、利用していないサブスクの使用料やコンビニでの「なんとなく買い」など、無駄な支出は極力抑えるといった傾向があります。
3.2 時間や健康を大切にする
富裕層や超富裕層の人は、お金だけでなく時間や健康も大切にする人が多いです。
「タイム・イズ・マネー」を常に意識しており、惰性で過ごす時間を極力減らし、自身の成長や幸福に結びつく質の高い時間を作り出しています。
また、お金で買えない価値あるものとして健康にも十分に気を遣っています。
たとえば、質の高い睡眠をとること、栄養バランスのよい食事を摂ること、適度な運動を取り入れることなどです。
健康を保つことができれば医療費がかからず、療養のために働けなくなるというリスクを減らせます。
3.3 知識を深め上質なネットワークを作る
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お金を貯められる人は、常に新しい知識を得ることに積極的です。
知識は単なる教養ではなく、自らの資産を守りさらに増やすための武器と捉えているためです。
保有資産が多いほど、詐欺に遭った場合の被害も大きくなることが考えられます。
詐欺被害に遭わないよう最新の情報を得たり、正しい法律や税制の知識を蓄えたりします。
また、相互に信頼し合える人たちとのコミュニティを大切にし、お互いに高め合う傾向もあります。
たとえば、自分から「奪う人」や「エネルギーを吸い取る人」だと考えられる場合は距離を置き、上質な人脈づくりを心がけています。
4. まとめ
現在、日本における富裕層・超富裕層は全世帯のうち約3%のみですが、その数は年々増加傾向にあります。
富裕層・超富裕層に該当する人たちは、単にお金を大切にしているだけでなく、お金に好かれる行動を自然と身に着けています。
たとえば、お金と同様に時間や健康も大切にし、常に新しい情報や専門的な知識を積極的に取り入れている傾向にあります。
資産形成に興味がある方は、今回ご紹介した富裕層や超富裕層の特徴を参考にしてみてはいかがでしょうか。
参考資料
木内 菜穂子