6. 完璧な計画より「定期的な見直し」を。「人生100年時代」を乗り切るために
統計データから見えてきたのは、シニア世帯の多くが毎月数万円の赤字を貯蓄で補っている現実です。月7万円前後の食費も、昨今の物価高でさらなる負担増が懸念されます。
特に注意したいのは、貯蓄の「平均値」と「実態」の差です。貯蓄ゼロ世帯が1割以上いる一方で、高額保有層が平均値を押し上げているため、平均額だけで安心することはできません。
老後資金の計画に「完成」はありません。
制度改正やインフレ、健康状態など、前提条件は常に変わります。シミュレーターで現状を可視化しつつ、その時々の状況に合わせて柔軟に家計を軌道修正していく姿勢が、「人生100年時代」を乗り切るカギとなるでしょう。
参考資料
- 総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2024年(令和6年)平均結果の概要」
- J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査 2025年」
- 厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 金融庁「ライフプランシミュレーター」
- 総務省「2020年基準 消費者物価指数 全国 2025年(令和7年)12月分(2026年1月23日公表)」
- 総務省統計局「家計調査 家計収支編(2024年)第3-2表」
マネー編集部貯蓄班