2026年まであと1週間を切り、慌ただしい日々をお過ごしのことでしょう。
日々の買い物や光熱費の請求額を見て、物価高を実感する機会も多かったのではないでしょうか。
特に生活に必要な食料品などの値上がりが続き、インフレが家計を圧迫した一年でした。
「このまま物価が上がり続けたら、老後の生活はどうなるのだろう」と不安を感じる方も少なくないはずです。
そこで今回は、国の支援策の一つである2025年度の「年金生活者支援給付金」の増額改定や、シニア世代の年金事情についてわかりやすく解説します。
1. 2025年度の年金生活者支援給付金は増額へ。基準月額は5450円に
年金生活者支援給付金とは、公的年金などの収入やその他の所得が一定の基準額に満たない場合に、年金に上乗せして受け取れる給付金制度です。
この給付金は、老齢年金、障害年金、遺族年金のそれぞれに設けられており、2カ月に1度、公的年金とあわせて支給されます。給付額は公的年金と同様に、毎年度見直しが行われます。
1.1 【2025年度】年金生活者支援給付金の具体的な金額
2025年度における「年金生活者支援給付金」の給付額は、前年度から2.7%引き上げられました。この増額率は、6月に支給される4月・5月分の給付金から適用されています。
2025年度の各給付金の月額は、以下の通りです。
- 老齢年金生活者支援給付金(月額):5450円(※基準額)
- 障害年金生活者支援給付金(月額):1級6813円・2級5450円
- 遺族年金生活者支援給付金(月額):5450円
ただし、老齢年金生活者支援給付金に関しては、上記の金額を基準として、個々の保険料納付済期間などに基づいて実際の給付額が計算される仕組みです。
