2026年2月13日に支給【年金生活者支援給付金】65歳以上の老齢基礎年金受給者「世帯全員の要件もあり」支給対象者はどんな人？ 2024年度と比べ「＋2.7%の増額給付」来年3月分まで適用される

4. そもそも年金の平均受給額は？国民年金と厚生年金の場合

給付金のベースとなる年金制度について、厚生労働省が公表している「令和5年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」を基に、厚生年金と国民年金の平均的な受給月額を見てみましょう。

国民年金と厚生年金の平均月額｜男女差や個人差

厚生労働省『令和5年度厚生年金保険・国民年金事業の概況』によると、厚生年金（国民年金部分を含む）の平均受給月額は全体で14万6429円です。

一方、国民年金の平均受給月額は全体で5万7584円となっています。

厚生年金の受給額は、男性が約16万7000円、女性が約10万7000円と、男女間で約6万円もの差が見られます。

これは、厚生年金の金額が加入期間や現役時代の収入に左右されるため、働き方の違いが老後の年金額に反映されやすいことが理由です。

国民年金（老齢基礎年金）の平均月額は、男女ともに5万円台です。

保険料の未納期間や免除期間があるとその分年金額が減るため、満額受給できない人がいることが平均額を押し下げる一因と考えられます。

本記事では、年金生活者支援給付金の対象条件や支給額、そして具体的な手続き方法について解説してきました。

この制度は、一定の基準を満たす方々の生活を支えるための大切な仕組みです。

対象となる可能性のある方には、日本年金機構から封書などで案内が届きます。

まずは届いた書類を見逃さずに内容を確認し、該当する場合は速やかに申請手続きを行いましょう。

「申請して初めて受け取れるお金」であることを忘れないようにしたいものです。

また、こうした給付金制度を知ることは、現役世代の方にとっても将来の生活設計を具体化する一助となります。

まずは日本年金機構の「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」を活用し、ご自身の現在の年金見込額を把握することからはじめてみてください。

2025年の締めくくりとして、一度ご自身の年金や資産状況を整理しておくことは、新しい年を迎えるための大きな一歩となります。

早い段階から老後の暮らしをイメージし、計画的な備えを進めてみてはいかがでしょうか。

※金額等は執筆時点での情報にもとづいています。

※この記事は再編集記事です。

橋本優理