3. 2025年は「運用」が資産を押し上げた1年でした
振り返れば、2025年は物価高が続く一方で、市場の動きが資産形成に追い風となった1年でした。
2025年12月18日、J-FLEC(金融経済教育推進機構)が公表した「家計と金融行動に関する世論調査(2025年)」によると、二人以上世帯の金融資産保有額は平均1,940万円、中央値720万円に達し、前年から大幅な増加を記録しています。
特筆すべきは、資産が増えた理由の構成です。「定例的な収入の増加」といった労働所得による要因を抑え、以下の運用に関連する項目が上位を占めました。
- 株式・債券評価額の増加:38.7%
- 配当や金利収入:35.0%
40歳代・50歳代の働き盛り世代に絞っても、その傾向は顕著です。
このように、2025年は「支出カット」だけでなく、リスクを取って「資産運用」を行ってきた世帯が、その成果を大きく実感する年となったことがうかがえます。
4. まとめにかえて
2025年の調査結果が示す通り、資産形成のフェーズは「貯蓄」から「運用」の効果を実感する段階へシフトしているようです。
40歳代・50歳代の働き盛り世代にとって、今はまさに「これまでの備えが形になり始めている時期」と言えるかもしれません。
一方で、資産を守り、増やしていくための土台となるのは、他でもない「自分自身」という資本です。
資産寿命を延ばすために運用戦略を立てるのと同じように、長く働き、人生を楽しむためには、心身の健康管理も大切ですね。
2026年は、金融資産やスキルを磨くと同時に、自分自身というかけがえのない資源を労わり、大切に育てる一年にしていきましょう。
参考資料
マネー編集部貯蓄班
執筆者
マネー編集部貯蓄班は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、大手証券会社やメガバンク等の金融機関にて勤務経験のある編集者が中心となり、金融庁や総務省など官公庁の公開情報等をもとにお金の課題に寄り添う専門チームです。
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CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍。(最新更新日:2025年6月23日)
監修者
二種外務員資格(証券外務員二種)記者/編集者/校閲者/
ニ種外務員資格(証券外務員二種)保有。早稲田大学第一文学部卒。学参系編集プロダクションなどで校正・校閲・執筆を経験。人文・社会系一般書籍、中学・高校社会科教材、就職試験問題の制作関連業務で15年以上の経験を持つ。現在はLIMO編集部において、金融系メディアの編集者兼執筆者として、コンテンツ制作や編集に携わる。総務省「家計調査」・厚生労働省「厚生年金保険・国民年金事業の概況」などの一次資料に基づくデータ記事の執筆に強み。紙媒体での経験を生かし「お金とくらし」にまつわる情報を丁寧に発信している。(2026年1月6日更新)