高等教育を希望する学生や保護者にとっては、進学にかかる費用は大きな関心事項です。
奨学金の制度を利用するか検討をする家庭も数多くあるでしょう。
そこで本記事では、現在募集中の給付型奨学金、そして公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが2025年に行った「中高生の教育費負担実態調査」の内容についても一部ご紹介します。
まず初めに、国内最大の奨学金サイト「ガクシー」が紹介している奨学金の中から「2026年1月締め切り」の給付型奨学金2事業をご紹介していきます。
※今回ご紹介する奨学金の情報は、公開時に締め切りまでが5日以上あるものです。そのため、閲覧時点においては、希望される奨学金の募集がすでに締め切られている場合がございます。また各種情報や条件についても変更になっている場合がございます。あらかじめご了承ください。
1. 【返済不要・2026年1月締め切りの奨学金】公益財団法人明光教育研究所「第12回給付奨学金(2026年度)」
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公益財団法人明光教育研究所は、意欲が高くても経済的理由で学習機会に恵まれない児童、生徒及び学生等に対して教育費の援助等を行うこと、また、自立学習教育システムの研究及び開発によって創造力豊かで自立心に富んだ21世紀社会の人材育成に寄与することを目的としています。
1.1 【返済不要・2026年1月締め切りの奨学金】公益財団法人明光教育研究所「第12回給付奨学金(2026年度)」
【対象の課程】大学,その他,高等学校,専修学校,短期大学,高等専門学校
【応募者の地域条件】地域の制限なし
【奨学金の種類】給付型
【申込み期間】2025年11月25日(火) ~2026年1月15日(木) 終了日必着
【支給人数】88名予定(小学生等:5名程度、中学生等:10名程度、高校生等:23名程度、大学生等:45名程度)
【支給金額/人】80万円(小学生等:最大10万円、中学生等:最大20万円、高校生等:最大50万円、大学生等:最大80万円)
【支給期間】1年間(1年ごとの継続申請が可能)
【成績制限】なし
【所得制限】なし
【修学支援制度との併用】ー
【他の給付型との併用】可能(国・都道府県などの公共団体や、日本学生支援機構、学校・病院・企業・団体等による奨学金などの制度と一緒に受給可能)
【専攻分野】専攻分野の指定なし
【専攻分野の詳細】ー
【資格・条件】
この奨学金に申し込むには、「学齢の条件」「生育環境の条件」をどちらも満たす必要があります。学力の基準や世帯収入の基準はありません。連帯保証人は不要です。
(1) 学齢の条件:対象となるのは、2026年4月時点で、小学校5・6年生、中学生、高校生、大学生、及びそれに準じた学齢(高等専門学校生や短期大学生等)となる学生です。小学校1~4年生や、それ以下の学齢は対象外となります。大学院生も対象外となります。詳しくは「5 給付金額と学齢について」をご確認ください。
(2) 生育環境の条件:次の条件のうち、いずれか1つ以上を満たすことが必要です。
- ひとり親家庭の子どもである。又は、以前ひとり親家庭で生活しており、現在は保護者の援助のない状態で生活している。
- 保護者が、病気、怪我、介護等の事情により、就労困難な状況にある。
- 施設(児童養護施設、自立援助ホーム等)に在籍している。又は以前施設に在籍しており、現在は施設を退所し、保護者の援助のない状態で生活している。
- 里親に養育されている。又は以前里親に養育されており、現在は養育措置が解除された等の理由で、保護者の援助のない状態で生活している。
- 両親以外の親族、親権者などに養育されている。(祖父母や叔父叔母による養育等)・保護者不在の状態で生活している。(子どもだけで生活している場合等)
【募集団体】公益財団法人明光教育研究所
【奨学金概要】公益財団法人明光教育研究所 奨学金について
2. 【返済不要の奨学金・2026年1月締め切り】一般財団法人霞山会 「中国・台湾へ留学する日本人学生への奨学金(2026年度) 」
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1898年、19世紀末のアジア情勢に対処して「東亜の保全と輯協」を目的とした東亜同文会が設立されました。
東亜同文会はその後解散されましたが、霞山会は、その東亜同文会の基本財産を引継ぎ、東亜同文会が上海に設立した東亜同文書院など諸学校の経営によって成し得た教育交流、調査研究事業等、日中交流の上に残した大きな実績と足跡を受け継ぐものとして、1948年に設立され、今日に至っています。
2.1 【返済不要の奨学金・2026年1月締め切り】一般財団法人霞山会 「中国・台湾へ留学する日本人学生への奨学金(2026年度) 」
【対象の課程】大学
【応募者の地域条件】地域の制限なし
【奨学金の種類】給付型
【申込み期間】2026年1月14日(水)必着
【支給人数】若干名
【支給金額/人】143万円(月額13万円)
【支給期間】6か月~11か月(2026年4月~2027年7月の期間中)
【成績制限】なし
【所得制限】なし
【修学支援制度との併用】ー
【他の給付型との併用】ー
【専攻分野】専攻分野の指定なし
【専攻分野の詳細】大学3年以上
【資格・条件】
1)日本国籍を有する者。
2)留学先において奨学金の支給および宿舎の無償供与がない大学・研究所間の交換
協定(ダブルディグリー制度等も含む)を利用し、中国または台湾に留学する者。
なお、中国あるいは台湾の大学(大学院)における学部生(院生)、あるいは研
究機関における研究員として在籍(予定者も含む)し、同所で研究を継続する者
は対象としない。
※台湾留学を希望する者は、留学時に日本の大学(大学院)在籍を条件とする。
3)近現代中国または台湾に関する政治、経済、歴史、教育・文化の各分野を専攻す
る者。
4)留学時に大学3年以上で、将来研究職を希望する者、あるいは現在研究職に携わ
る者。
5)留学時の年齢が満35歳未満の者。
6)心身ともに健康な者。
【募集団体】一般財団法人霞山会
【奨学金概要】2026年度(財)霞山会 中国・台湾へ留学する日本人学生への奨学金支給募集要項
いかがでしたでしょうか。
「2026年1月締め切り」の返済不要の奨学金をご紹介させていただきました。
本記事でご紹介した以外の奨学金の情報を知りたい方は、奨学金情報が数多く掲載されている「ガクシー」のサイトをご確認いただくのもおすすめです。
3. 【中高生の教育費負担実態調査】卒業・新入学、入学後に就学のためにかかった費用は高校1年生の「制服」で8万621円
奨学金は、大学生や大学院生、大学進学予定の学生に給付される場合が多くあります。
しかし、中学校や高校の入学や、入学前後にも多くに費用がかかります。
子ども支援の国際NGOである公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(以下セーブ・ザ・チルドレン)は、経済的や生活上の困難がある世帯を対象に、中学・高校の入学に関わる費用の一部を支給する「子ども給付金 ~新入学サポート 2025~」を実施しました。
本給付金の利用世帯に対し、中学・高校の卒業・入学にかかった具体的な費用や、政府への要望に関するアンケート結果をまとめた報告書を、2025年10月末に発表しています。
アンケートは2025年8月に実施。本調査では、卒業・入学にかかる費用が前年より高額化傾向にあり、授業料以外に家計を圧迫する私費負担の実態が見えてきました。
なお、本調査は、経済的に困難な状況にある全国46都道府県の保護者(大半がひとり親世帯・女性)436人と、中高生148人から有効回答を得ています。
「卒業・新入学(入学式まで)にかかった費用」についてのアンケート結果では、高校1年生の「制服」にかかった費用の平均額が8万621円です。
また調査した「制服代」「卒業アルバム代」「教科書・教材費」 「パソコン・タブレット代」全項目において、2024年度の調査より金額が上昇しており、特に制服代は中1、高 1 どちらも約1万円増加していました。
また、「卒業・新入学時に必要な支援」についてのアンケートでは、保護者の67.7%、中高生の73%が「制服・運動着などを安く買えるようにすること」と回答しています。
ほかには「学校に必要な教科書や副教材は学校が用意すること」「学校指定品をなくして、安い商品を選べるようにすること」も半数以上が選択する結果となりました。
奨学金制度は、大学生を主な対象としている場合が多いですが、経済的な困難を抱える家庭にとって、中学生や高校生の制服代や学用品費といった教育費の負担も無視できない大きな問題となっています。
参考資料
長島 迪子