特に、とある証券会社で勤務する20代女性は毎月上限額までiDeCoを利用し、老後資金の貯蓄に努めているのだそう。「多くの女性は途中で産休や育休に入ってしまい、お金を貯めたりふやしたりしづらい環境になってしまう。それがわかっているので、今のうちにしっかりお金を貯めている」と話してくれました。

彼女はiDeCoで老後の資産形成を行い、NISAでは自分の勉強もかねて株と投資信託の取引をしているようです。毎月プラスになるのはやはり難しいと言いますが、自分も投資をしているとお客さんの気持ちがよくわかるうえに、自分のお金がかかっているということで必死になるので勉強しようという気持ちになるのだそうです。運用する金融商品は日経平均やTOPIX、NYダウなどの指数に連動する投資信託が多いと言います。

ガッツリ稼いでガッツリ投資するタイプも

今回話を聞いた中で最も「金融機関の人らしいな」と思ったのが証券会社勤務の男性。彼は30代目前ですが、一般的な20代男性の倍以上の年収があります。

そんな彼のお金のふやし方はズバリ「投資」。お金を寝かせておくだけの貯金はもったいなく感じてしまうという彼には「貯金しよう」という感覚があまりなく、毎月のお給料の2~3割を投資に充てているのだと言います。メインは株と投資信託で、日本株も米国株も購入するとのこと。

証券会社で勤務する人には株の売買に対し制限があるため、一度株を購入すると数か月はずっと持っておかなくてはなりません。そこで、2~3ヶ月のスパンで見て利益が出そうな株を探して投資しているようです。

また、投資信託はレバレッジのかかるブルベア型投信を購入。マザーズの銘柄を組み入れた投資信託も好みのようで、毎日のように売買していると言います。職業柄、朝から色々なアナリストのレポートや各社が出すその日の見通しを読み込み、新聞と専用の情報ツールで今日の仕込み株や指数を決めているのだと教えてくれました。

まとめ

いかがでしたか。普段「お金のプロ」として働いているだけあって、皆お金に対する意識が高く、しっかりとしたビジョンを持ってお金を節約したり、投資したりしていることが感じられました。

ただ、最初からスタイルが決まっていたわけではなく、自分に合ったスタイルを模索して今のやり方にたどり着いたという人が多かったです。まずは自分なりに考えて挑戦してみてはいかがでしょうか。

大塚 ちえ