お金を貯めたりふやしたりするのって難しい、思うようにいかない、と感じている人も多いと思います。誰かにちゃんとしたお金の貯め方、ふやし方を教えてほしいという人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、「お金のプロ」として働いている金融機関の社員4人に、どのようにお金を貯めたり、ふやしたりしているのか聞いてみました。ぜひ参考にしてみてくださいね。
堅実な貯金でじっくり資産づくりを
今回話を聞いた中で、もっとも堅実だったのは銀行に勤務する30代の女性でした。彼女は実家で暮らしており、「月収の半分以上を貯金している」という強者。「投資もいいですが、自分の性格はちょっと保守的なので、ガンガン投資をする感じではない。貯金をしながら、堅実に貯めていくのが好き」なのだと話します。
彼女の貯金のスタイルは、先取り貯金。財形貯蓄も活用し、「郊外に戸建てを持つことが夢なので、そのために財形貯蓄を選んだ」といいます。目的別、用途別に貯金を分けており、財形住宅貯蓄で将来の住宅資金、貯金で老後資金を貯めていました。
また、「最近始めたのが、『想定外の出費』のための貯金。毎月1万円ずつ積み立てています。たとえば友達の結婚式に出席するときのご祝儀や出産祝い、いとこの入学祝い、卒業祝い、歯の治療、急な病気などに備えている」とのこと。これなら「想定外の出費で今月ピンチ!」という状況を避けることができますよね。
さらに、「貯金の用途を分けることでそれぞれの目標額との差が明確に見える。それが貯金を頑張ろうというモチベーションになる」と話します。確かにこの方法なら目標を意識しながら貯金ができそうですよね。
優待とふるさと納税で楽しみながら投資と節税をする
ある証券会社で働く30代の女性は、株主優待を楽しみながらのんびり投資をしていると言います。彼女の好きな美容機器メーカーの株を購入し、優待でもらえるその会社の自社商品を楽しみに待っているのだそう。
「ある程度まとまった株数を持っているので、結構豪華なものがもらえることが多い。それがもらえるとわかっていると、株価が多少下がっただけでは気にならないし、自分の好きなメーカーで女性にも根強い人気なので将来も明るいと思っている」と楽しそうに話してくれました。
また、彼女はふるさと納税にも取り組んでいます。今回話を聞いた4人全員が、ふるさと納税をしていました。「年末が近づくと、職場の人はみんな当たり前のようにふるさと納税した話をしている」と言います。
「去年は豚肉、牛肉、はちみつなどをもらった。今年は政府の方針が影響して去年よりは豪華なものが少なくなるかもしれないが、何にしようかと今から楽しみ」と話してくれました。彼らは皆、節税の意識が強く、自分が使えるお金を少しでもふやすことを意識しているようです。
NISAやiDeCoを活用し着実にお金をふやす
やはり金融機関勤務ということで、活用できるものはしっかり活用している彼ら。今回話を聞いた4人は全員NISA(ニーサ:少額投資非課税制度)を利用し、また3人がiDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)を利用していました。