母親も人間だから、いろんな気持ちがあって当然。それなのに「子どもに対してイライラする=ダメな親」といった風潮がありませんか?母親になったからといって寝不足が平気になるわけでもないし、欲求が無になるわけでもありません。しかし、それらをすべて我慢して神になれってこと?と聞きたくなるぐらい、クリーンな母親像ばかりが押しつけられるんです。
もちろん虐待につながっていくのはNG。しかし、ちょっとぐらい人間でいさせて!と思うこともあります。これは筆者のエピソードですが、「怒っている自分も認めてあげて」といわれたことで気持ちがラクになりました。イライラしてしまったときは「今のはママが悪かった、ゴメンね」と子どもに謝ってから、次は自分自身に「失敗する日もあるよね、でも毎日ちゃんと頑張っているから。
子どもに愛情は伝わっているし、明日は今日よりたくさん笑わせてあげよう」と暗示をかけるように。すると以前より、これで大丈夫だと思えることも増えました。
誰にも褒められない毎日、自分だけは自分のことを認めてあげてはいかがでしょうか。
そうやって悩むのは素敵なママだという証拠では?
近年「子どもの気持ちを認めて自己肯定感を高めてあげよう」という育児論を、よく耳にします。それは素晴らしいことだと思いますが「その取り組み、ちょっと私たち母親にもよろしく!」とお願いしたいぐらいですよね。
母親としての自信が少しでも持てれば、育児がもっと楽しくなるはず。まずは自分自身で日々の頑張りを褒めてあげることからはじめてみましょう。はじめは難しいかもしれませんが、少しずつ母親としての自分を好きになってくださいね。
桜井 まどか