子育ては一筋縄ではいかず、不安や悩みの連続ですよね。もちろん楽しいこともたくさんありますが、「私ってダメな母親だな」と落ち込む瞬間も多いのではないでしょうか。実際に子育て中の女性と話していると、悩みを相談されたわけではなくても「今ちょっと苦しいのかな?」と心配になることも。今回はママたちの落ち込みエピソードを見ながら、母親の自己肯定感について考えてみましょう。

自分を責める人がダントツ多い“感情的になったとき”

母親としての自信をなくした瞬間として、多くのママが挙げたのは「感情的になってしまったとき」。まずは、みなさんのエピソードをご紹介します。

「子どもの気持ちにはなるべく寄り添ってあげたいと思うのに、どうしてもイラっとしてしまうことがあります。根気よく子どもの主張を聞いているママを見ると、わが子に対して申し訳ない気持ちに…」

「わが家は、産後クライシスを経験。日に日に冷えきっていく夫婦仲とは反対に、子どもの理解力はどんどん上がっていきます。あるとき、いろんなことが我慢の限界に達して、夫と大口論。気がついたら子どもは、必死に涙をこらえながら呼吸が荒くなっていました。あんなに子どもの前ではケンカしないって決めていたのに…私の我慢が足りなかったせいで子どもを傷つけたんだと思うと、情けなくて泣けてきました」

「自分が仕事復帰したことで、子どもは保育園へ。別れ際に泣く娘を見るだけで『私が働くことって親のエゴなのかな』って胸が痛むのに…私に余裕がなくなって、朝にちょっとグズグズされると『いい加減にしてよ』と怒ってしまうことも増えました。仕事をあっさり辞めるべきなのか、子どもにとっていい母親ってなにか、毎日葛藤です」

ママたちの話を聞いていると、筆者も思わず涙が出てきました。なぜなら、みなさんの気持ちが痛いほどよくわかるから。母親としてどうあるべきか悩んでいる瞬間も、育児に“待った”はありません。気持ちが上向きにならないままタスクだけが山積みになり、追い詰められてしまうこともありますよね。

こうして「私ってダメな母親だな…」と自分を責めてしまう気持ち、感じたことがあるママも多いのではないでしょうか。どんなに毎日懸命に子どもと向き合っていても、母親って褒められることはなかなかありません。むしろ少し弱音を吐いただけで、「自分が生むって決めたんでしょ?」と言われることも。そんなこと本当は、言われなくてもわかっていますよね。
ただ「うん、わかるよ。大変だよね」って理解してほしいだけ、「頑張ってるんだよね」って認めてほしいだけなのに。こんな風にもがいているうちに、母親としての自信なんてどんどんすり減ってしまうのです。

ママの自己肯定感をすり減らさない