4.2 国民年金の「平均月額」を見る
〈全体〉平均年金月額:5万9310円
- 〈男性〉平均年金月額:6万1595円
- 〈女性〉平均年金月額:5万7582円
国民年金の受給額で最も多い層は、「月額6万円以上~7万円未満」となっています。
受給額は月1万円未満から7万円以上まで幅があるものの、保険料が原則一律で年度ごとに見直される仕組みのため、厚生年金と比べると受給額のばらつきは比較的少ないといえます。
5. まとめにかえて
今回は、現在のシニア世代の暮らしぶりを「生活意識」「貯蓄額」「就業率」「年金額」という4つのデータから確認してきました。
調査結果からは、物価高の影響も相まって「年金だけでゆとりある生活を送ることは難しい」と感じているシニア世帯が多い現実が浮き彫りになりました。
その一方で、4000万円以上の十分な貯蓄を持つ世帯が2割強を占めるなど、現役時代の備えの有無によって、老後の安心感に大きな格差が生じていることも事実です。
年金受給額には個人差があり、それだけでは生活費をカバーしきれない場合、不足分はこれまでの貯蓄を取り崩すか、労働収入で補うことになります。
実際に、65歳以降も働き続けるシニア層は年々増加しており、「長く働くこと」は老後の家計を支える重要な選択肢の一つとして定着しつつあります。
しかし、健康面や体力面から、誰もがいつまでも働き続けられるとは限りません。
安心した老後を迎えるためには、現役時代からの計画的な資産形成(貯蓄や投資)にコツコツと取り組むと同時に、長く働くための健康づくりという「両輪」で将来に向けた準備を進めていくことが不可欠と言えるでしょう。
参考資料
- J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査 2025年」
- 総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2025年(令和7年)平均結果-(二人以上の世帯)」
- 内閣府「令和7年版高齢社会白書」
- 厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 厚生労働省「2024(令和6)年 国民生活基礎調査の概況」
マネー編集部貯蓄班
