4. まとめにかえて
日本の年金制度では、現役時代の働き方が将来の年金水準が決まります。また、厚生年金は「加入期間」と「その間の収入」が老後の受給額にダイレクトに反映されるしくみです。
最新の厚生労働省資料では、厚生年金の男性受給権者のほぼ半数が「月額15万円以上」を受給できています。2025年に成立した年金制度改正法により、この「老後の支え」はさらに変化していくことが考えらえます。
2026年4月からは、働きながら厚生年金を受け取る人に適用される「在職老齢年金」の基準が大幅に緩和されることが気決まっています。支給停止のボーダーラインが月額62万円へ引き上げられることで、意欲的に働くシニア世代が年金をフルで受け取りやすくなるのです。
パート・アルバイトの方に関連が深い「社会保険の適用拡大」や、高所得層に関わりがある「標準報酬月額の上限引き上げ」も、遠い将来の年金水準を底上げする重要な要素となるでしょう。
まずは「ねんきんネット」で、あなたの将来の年金見込み額を「見える化」してみましょう。必要に応じて、新NISAやiDeCoといった税制優遇制度の活用を検討するなど、効率の良い資産づくりを進めていけると良いですね。
参考資料
マネー編集部年金班
執筆者
マネー編集部年金班は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、地方自治体の公務員や生命保険会社等の金融機関にて勤務経験が豊富な編集者が中心となり、厚生労働省や官公庁の公開情報等をもとに公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、社会保障制度などをテーマに、丁寧で読者にとってわかりやすい記事の情報発信を行っています。
マネー編集部年金班に所属する編集者は日本生命保険相互会社出身の村岸理美、地方自治体職員出身の太田彩子、株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子、株式会社三菱UFJ銀行出身の中本智恵、野村證券株式会社出身の宮野茉莉子、SMBC日興証券株式会社出身の安達さやか等のファイナンシャルアドバイザー経験者等で構成されており、表彰歴多数の編集者も複数在籍しており、豊富な金融知識をもとにした記事に定評があります。
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍。生保関連業務経験者は過去に保険募集人資格を保有。(最新更新日:2025年6月8日)
監修者
校閲者・編集者/記者/二種外務員資格(証券外務員二種)
早稲田大学第一文学部卒。学参系編集プロダクションなどで校正・校閲・執筆を経験。人文・社会系一般書籍、中学・高校社会科教材、就職試験問題の制作関連業務で15年以上の経験を持つ。現在はLIMO編集部において、金融系メディアの編集者兼執筆者として、コンテンツ制作や編集に携わる。紙媒体での経験を生かし「お金とくらし」にまつわる情報を丁寧に発信している。ニ種外務員資格(証券外務員二種)保有。(2025年11月22日更新)