シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は回転寿司チェーン店「くら寿司」を運営するくらコーポレーション(2695)の、2019年3月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績はどうだったか
2019年4月5日に更新された、くらコーポレーションの2018年3月の既存店売上高は、対前年同月比94.7%でマイナス成長となりました。なお、速報時点では客数及び客単価の内訳の開示はありません。
また全店売上高も98.6%となり、既存店同様マイナス成長となりました。
今期の既存店売上高の振り返り
では、2019年10月期のこれまで既存店売上高は、どう推移してきたのでしょうか。
既存店売上高は、上期5カ月全ての月でマイナス成長となっています。客単価はプラス2カ月、マイナス2カ月の反面、客数は今期全ての月でマイナスであり(3月速報時点で客数及び客単価の内訳は未開示)、客数減が既存店売上高マイナスの要因です。
また全店売上高もプラスは昨年12月のみであり、3カ月連続でのマイナス成長が続いています。
既存店、全店いずれも今期は苦戦が続いている状態です。
過去1年の株価動向はどうだったか
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
同社の株価は昨年5月の8,340円を天井に下落中です。12月25日の4,925円を底にいったん反発しましたが、再び下落しており現在は5,000円を巡る攻防となっています。
上期全ての月で対前年同月比マイナス成長が続いている既存店売上高がプラスに転じるタイミングが注目されます。
参考資料:月別推移
LIMO編集部