新しい年を迎え、これからの人生設計を改めて考える時期ですね。2026年最初の支給日である2月を前に、今のシニア世代が実際にいくら年金を受け取っているのか、ご自身の将来と重ねて気になっている方も多いのではないでしょうか。

筆者はFP(ファイナンシャル・プランナー)として相談を受けてきましたが、最近は転職や独立、共働きなど働き方が多様化しているため、年金について統計上の「平均受給額」が必ずしも自分に当てはまるとは限らないと、感じることが多々あります。

年金額は、厚生年金に「どのくらいの年収で」「何年間加入したか」という個人の履歴によって大きく差が出るからです。今回は厚生労働省が公表した最新データをもとに、年齢別の受給実態からライフコース別の将来予測までを詳しく解説します。

1. 国民年金・厚生年金、2025年度の年金受給額「プラス1.9%の引上げ」

公的年金の受給額は、物価や賃金の動向を踏まえて年度ごとに見直しがおこなわれます。

2025年4月からの年金額の改定について確認してみましょう。

2025年度の年金額は、前年度から1.9%引き上げられました。

1.1 2025年度の国民年金と厚生年金の年金額例

  • 国民年金(老齢基礎年金(満額):1人分):6万9308円(+1308円)
  • 厚生年金:23万2784円(夫婦2人分)(+4412円)

※昭和31年4月1日以前生まれの方の老齢基礎年金の満額は月額6万9108円(対前年度比+1300円)
※厚生年金は「男性の平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)45万5000円)」で40年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準

1.2 年金支給日

公的年金は、「偶数月の15日(土日の場合は直前の平日に前倒し)」に、前月までの2カ月分がまとめて支給されるルールです。

そのため、この改定率は6月に支給された「2025年4月分・5月分」の年金から適用されています。

なお、今回の改定内容公表時、「多様なライフコースに応じた年金額」として、現役時代の働き方や収入別での年金額の例も提示されています。