2. 国民年金・厚生年金の豆知識「一人一年金」だけなの?いつから併給できる?
「一人一年金」という言葉をご存じでしょうか。
公的年金には「老齢」「障害」「遺族」の3種類がありますが、複数の受給資格があっても 原則として同時に受け取れるのは1つだけ という考え方です。
例えば、65歳になるまでは「今いちばん金額が多い年金」など、有利なものを1つ選んで受け取ることになります。
ただし、65歳を過ぎると一部の組み合わせだけ“同時に受け取れる”特例が生まれます。代表的なのは次のようなケースです。
2.1 自分の「老齢厚生年金」+配偶者が亡くなったときの「遺族厚生年金」
ただし、自分の老齢厚生年金が優先され、遺族厚生年金は、老齢厚生年金と年金額を比較し、差額が調整された上で支給されます。
2.2 「障害基礎年金」+働いて納めた分の「老齢厚生年金」
これらは併給が認められていますが、実際に受け取れる金額は、それぞれの年金の仕組みに基づいて調整されたうえで決まります。
もし複数の受給権がある場合は、65歳のタイミングでどの組み合わせがいちばん有利か、しっかり確認することが大切 です。
著者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)/CFP®/J-FLEC認定アドバイザー
FP資格「CFP®認定者」及び「1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)」を保有。
早稲田大学卒業後、日本生命保険相互会社に入社し、生命保険・損害保険の実務および社内教育部署にて教材制作・研修企画に長年従事。独立後はファイナンシャルプランナーとして公正中立な立場から家計相談・ライフプラン設計などの相談実績を持つ。また、マネースクール講師としてNISA、iDeCoを含む資産運用、社会保障など幅広い分野で「お金の先生」として活動。特に公的年金制度の仕組み、老齢年金、障害年金、遺族年金といった厚生労働省管轄の社会保障分野に深い知見を持つ。
現在、株式会社モニクルリサーチのLIMO編集部にて、厚生労働省、金融庁、総務省、デジタル庁、財務省(国税庁)といった官公庁の一次情報をもとに、信頼性の高い記事の企画・執筆・編集・監修を担当。J-FLEC(金融経済教育推進機構)認定アドバイザーとして、企業や学校への金融教育の普及にも尽力している。
大の犬好きで、現在も愛犬と暮らす。JADP認定の「動物介護士®」「動物介護ホーム施設責任者®」「ペットセラピスト®」の資格を取得。確かな金融知識を持ちながらも、生活者としてのリアルなライフスタイルやペットケアへの深い造詣を日々の活動の糧としている。
(2026年6月26日更新)