3. 年金だけに頼らない!第二の年金になり得る方法とは
公的年金の上乗せとなる収入を得られれば、長生きリスクに備えられます。たとえば、個別株投資を通じて配当金や株主優待を得られれば、生活を楽にできるかもしれません。
3.1 配当金が自分専用の年金になる場合も
公的年金の上乗せとして安定した収入となる選択肢の一つが、株式投資を通じて得られる配当金です。
配当金は、企業が利益の一部を株主に分配するお金です。日本の多くの企業は年2回(中間・期末)配当を実施しており、定期的な収入として受け取れます。
例えば、年間配当利回り4%の株式を1000万円分保有していれば、年間40万円の配当収入が期待できます。企業の利益次第で増えたり(増配)減ったり(減配)する可能性があるとはいえ、頼れる収入です。
また、配当金は企業の業績に連動する傾向にあるため、物価上昇時には増配が期待できます。昨今は株主還元に積極的な企業も増えており、財務基盤が盤石で安定して利益を得ている企業に投資すれば、毎年受け取れる配当金が増えるかもしれません。
3.2 配当金のプラスアルファとなる株主優待
企業によっては、株主に対して自社製品や金券などを贈る株主優待を行っています。株主優待の内容は企業によって異なりますが、食料品や日用品を受け取れば、生活費を節約することも可能です。
昨今のようにさまざまな商品やサービスの価格が高騰している状況において、株主優待は家計を助けてくれる存在です。
年金に加えて、配当金と株主優待を受け取れれば、老後の安心感が高まるでしょう。
ただし、投資先の企業を選定する際には、配当利回りや株主優待だけで判断するのはおすすめしません。株式投資にはリスクが伴うため、公的年金のような安定性はありません。
財務状況やこれまでの配当実績、ビジネスモデルなどを加味したうえで、慎重に投資すべきかを判断しましょう。

