定年後は収入が「年金中心」となるため、現役時よりも毎月の支出額を正しく把握しておくことが、老後の不安を軽減するうえで欠かせません。
本記事では、65歳・70歳・75歳の年代ごとに、シニア世帯の「リアルな生活費」を紹介していきます。
記事の後半では、60歳代・70歳代の平均的な貯蓄状況も紹介しているので、新しい年を迎える1月の家計見直しの参考として、あわせてご覧ください。
1. 【老後のリアル】シニアの半数以上が「生活が苦しい」と感じている
まずは、現代シニアの「リアルな生活状況」から確認していきましょう。
厚生労働省「2024(令和6)年 国民生活基礎調査の概況」によると、高齢者世帯では4人に1人を上回る割合の人が、深刻な家計の厳しさを抱えていることがうかがえます。
高齢者世帯における生活意識の割合は、以下のとおりです。
- 大変苦しい:25.2%
- やや苦しい:30.6%
- 普通:40.1%
- ややゆとりがある:3.6%
- 大変ゆとりがある:0.6%
生活に余裕があるとした世帯は合計でも4.2%しかおらず、多くの高齢者世帯が「普通」または「苦しい」と感じているのが実情です。
「ややゆとりがある」「大変ゆとりがある」と答える人が非常に少ない背景には、年金中心の収入となる高齢期の家計が、物価上昇などの影響を受けやすい構造があると考えられます。
では、シニアの家計収支はどのようになっているのでしょうか。
