シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回はセルフ式うどん店「丸亀製麺」他を運営するトリドールHD(3397)の、2019年3月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

直近の月次実績はどうだったか

2019年4月3日に更新されたトリドールHDの2019年3月既存店売上高は、対前年同月比99.4%とわずかながらマイナス成長になりました。12月から4カ月続けてのマイナスです。

内訳は客数98.5%、客単価100.9%と、客数のマイナスが売上高に響きました。ただし客数は1月94.7%、2月96.5%、3月98.5%と改善傾向にあります。

一方、全店売上高は105.9%でプラス成長を維持しました。

今期の既存店売上高の振り返り

では、2019年3月期の既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか。

既存店売上高はプラス月2カ月、マイナス月10カ月という結果に終わりました。内訳では客数が全ての月でマイナスの一方、客単価のマイナス月は3カ月のみです。

全店売上高については、マイナス月となったのは9月のみと、堅調に推移しました。

過去1年の株価動向はどうだったか

最後に同社の株価動向を見ていきましょう。

同社の株価は、2017年12月末の4,200円台を天井に下落がスタート。昨年12月25日に1,642円と安値を更新後に反転し、2月以降は2,200円前後での取引が継続しています。

2019年3月期は既存店の客数が全ての月でマイナスとなってしまいました。来期はどのような施策で客数増を図るのかが注目されます。

トリドールホールディングスの過去1年間の株価推移

参考資料:月次売上高レポート

LIMO編集部