学習指導が甘い時は家庭でドリルや問題集を購入して補うようにしましょう。公文や学研に通わせてみてもいいでしょう。将来的に中学受験を考えている場合は、子供に小学校の勉強は最低限のものであって、プラスアルファは自力で付けていくしかないと明言するのも手です。

学習指導が厳しい時は、連絡帳に「習い事があるため、毎日大量の宿題をこなす時間がありません」と率直な意見を書きましょう。その際は「先生がしっかりと学んだことの定着をしてもらおうとお考えなのは理解しておりますが」と冒頭に一筆加えておくと角が立たないのでおすすめです。

特徴3. 問題が起きても事なかれ主義でまとめようとする

クラス内でもめ事があっても、問題解決をしようとせず「誰とでも仲良くなろう」「あれは解決済み」と、何もなかったように流す先生は、子供から信頼されることはありません。低学年はそれでも通用するかもしれませんが、中学年以降は「先生は生徒の問題に向き合ってくれない」と捉えるようになるのです。

対処法3. 問題をなかったことにする弊害を話し合う

担任の先生が事なかれ主義なら、問題が起きてもなかったことにしたり隠ぺいすることのデメリットを家庭で話し合いましょう。事実をうやむやにすると、また同じようなことに直面した時に乗り越えようとする気持ちが湧いてきません。

学校は集団生活を学ぶ場所でもあり、子供の問題解決能力を伸ばす場所でもあると子供に言い聞かせるのもいいでしょう。子供からの訴えに、「先生はケンカを避けたいのかな」など、先生へのストレートな悪口にならないような言い方をしておくことがポイントです。

まとめ

新学年の担任の先生がどのようなタイプなのか親子共々気になるのは自然なことです。しかし、先生のアタリとハズレは親と子とでは異なることがあります。たとえ周囲のママ友から評判が悪い先生になったとしても、1カ月は様子を見ることをおすすめします。「思っていた以上に良い先生」ということもあるのです。

1カ月見守ったけれどやはりハズレの先生、という時でも子供の前で先生の悪口を言うことは避けましょう。親の気持ちを子供は敏感に察知し、先生を見下すようになるかもしれません。そうなると、先生から冷遇され学校に行くのが辛くなくなる恐れがあるのです。目に余る言動や実害がない限り、子供の学校生活を第一に考えて先生の悪口を言わないようにしましょう。

中山 まち子