2. 医療費が2割負担になるのは「年金収入200万円以上」の人
では、実際に医療費2割負担の対象となる「一定以上の所得がある」高齢者とは、どの程度の年金収入がある人なのでしょうか。
後期高齢者医療制度における医療費負担割合の判定基準は、以下の通りです。
2.1 医療費負担割合の判定基準
窓口負担割合 判定基準
- 3割:同じ世帯の被保険者の中に課税所得が145万円以上の人がいる場合
- 2割:同じ世帯の被保険者の中に課税所得が28万円以上の人がいる場合
・単身世帯:年金収入とその他の所得の合計が200万円以上
・複数人世帯:年金収入とその他の所得の合計が320万円以上
※対象となるのは後期高齢者医療制度の被保険者の年金収入と所得
- 1割:3割・2割に該当しない人
単身世帯で年金収入が約200万円以上ある人(+他の所得を合算して200万円以上)が2割負担に該当します。
後期高齢者の所得として年金年額200万円は月額にすると約16.6万円です。
また、世帯に2人以上の被保険者がいる場合は合計年金収入が320万円以上あれば2割負担となります。
厚生年金を受給する世帯であれば十分達する水準と言えるでしょう。
そのため、2割負担への制度変更は決して他人事ではありません。
