4. そもそも「債券」と「国債」って何が違うの?

債券とは、国や地方公共団体、あるいは一般企業などが、投資家から資金を集める目的で発行する有価証券です。

企業や個人がお金を借りる際は、銀行などの金融機関から融資を受けるのが一般的ですが、債券は銀行を介さず、多数の投資家から直接資金を借り入れるための仕組みといえます。

投資家が債券を購入すると、その資金は発行元(発行体)に渡り、実質的に投資家がお金を貸している状態になります。

債券は借金であるため、あらかじめお金を返す期日である「償還日(満期日)」が定められています。償還日には、発行体から額面金額が投資家に返済されます。株式投資とは異なり、返済される時期と金額が決まっているため、一般的にリスクが比較的低い投資とされています。

4.1 保有期間中の金利(クーポン)収入について

債券を保有している間、投資家は定期的に利子(クーポン)を受け取ることができます。記事の冒頭で紹介した個人向け国債の「利率」が、この金利の水準を示しています。

金利は通常「年率」で表示され、例えば100円の投資に対して年間1円の利子が得られる場合、利率は1%となります。実際には利子は年2回に分けて支払われることが多いため、それに合わせて計算されます。

なお、得られた利子収入からは税金が差し引かれる点に注意が必要です。例えば、2025年12月発行の固定金利型5年の利率は1.35%ですが、税引き後の実質的な利率は1.0757475%となります。

4.2 発行体による債券の種類の違い

債券は発行体によって呼び名が異なります。国が発行する債券が「国債」です。

  • 国債:国が発行する債券
  • 地方債:都道府県や市町村などの地方公共団体が発行する債券
  • 財投機関債:国際協力機構(JICA)や日本政策投資銀行といった公的機関が発行する債券
  • 社債:民間企業が発行する債券

多くの債券は最低投資金額が大きく、主に機関投資家向けの商品ですが、国債には個人でも購入しやすいように設計された「個人向け国債」が用意されているのが大きな特徴です。地方債や社債でも、個人向けの商品が発行されることがあります。